第四章 4
「しかしさっ!
リーフは、お留守番でよかったんじゃないの~~っ?
もしかしたら、危険なとこかもしれないんだしっ!」
俺は歩きながら、何度目か分からない小言をこぼす。
結局――
俺たちは3人揃って目的地を目指すことになった。
「だってぇ~~っ
ひとりぼっちになるじゃん!
その方が、こわいもん!」
リーフは少しだけ唇を尖らせて、そう言った。
「なるほどっ!」
「確かにな!」
2人で声を揃えると、リーフは満足そうに頷いた。
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「あれじゃないかな
ほら、森の向こう建築物が見えるよ!」
ジャックが前方を指差す。
「うん
でも、まだかなりあるな」
遠くに見えるそれは、近づいているはずなのに、なかなか距離が縮まらない。
「そだね……」
リーフも、珍しく短く答えた。
現場に着くのは、
どうやら昼過ぎになりそうだった。
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思ったより、ずっと遠かった。
実際に辿り着いた頃には、
太陽はとっくに頭上を越えていた。
俺たちは途中で足を止め、
残り少ない食料を、ほんの少しだけ口に入れる。
そして、目の前に広がった光景。
「……ここ……」
そこは、
まるで野球のスタジアムのような場所だった。
円形に広がる構造。
高く組まれた外壁。
かつては、大勢の人間が集まっていたであろう痕跡。
「さぁ~~てっ
なんか、役に立つものがあればいいがな~~っ!」
俺は気合を入れるように声を出す。
「ああ……
そうだなっ!」
ジャックも頷く。
「ふぃ~~っ
やっと、着いたね~~っ!」
リーフは肩を回しながら、安堵の息を吐いた。
少し先、正面に――
入口らしい場所が見える。
俺たちは顔を見合わせ、
言葉を交わすことなく、そこへ向かった。
――その中に、
何が待っているのかも知らずに。
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