第四章 3
「え~っ!俺はさ、
まずは家を先に作るべきだと、思うんだけどな~っ……」
思わず本音が口をついた。
「家を作るにも、道具も何も無いじゃないかっ!!!」
「ここは、何か役に立つものを、探すべきだと思うけどなっ!!!」
ジャックは一歩も引かない。
「もしかしたら
食料だって、あるかもしれないし……」
「いやっ!!!
家が、先だよっ!!!」
「いやっ!!!
道具探しっ!!!」
俺とジャックは、ほとんど鼻がぶつかりそうな距離で睨み合う。
そのとき――
「じゃあさっ!
ジャンケンで決めようよ?!」
なぜか笑顔のリーフが、間に割って入った。
「勝った方を、今日やって、
負けた方は、明日っ!!!」
ニコッと笑いながら、まるで散歩の予定でも決めるかのように言う。
「……ふっ、分かったよ!」
「……ああ、いいだろ!」
俺たちは同時に答え、手を前に出した。
――結果。
俺の、惨敗だった。
「よしっ!!!決まりだね~~っ!!!」
リーフが跳ねる。
こうして、
今日は冒険の旅に出ることが決定した。
胸の奥に、嫌な予感が小さく灯る。
――なぜだろう。
この「軽い決断」が、
取り返しのつかない一歩に思えてならなかった。
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