第四章 変異種との遭遇・・・
次の日は、雲ひとつない晴天だった。
昨夜は雨も降らず、俺たちは大岩の上で焚き火を囲み、そのまま寝袋に転がり込んで眠った。
眠った、とは言い難いが。
「う~~~~んっ、おはよっ」
俺は身体を起こしながら、思わず顔をしかめた。
やや寝不足だ。
やはり岩の上は、寝心地がいいとは言えない。
「おっはよ~~~~っ!!!」
そんな俺とは対照的に、リーフは朝から全力全開だった。
眩しいほどの笑顔で、太陽に負けない勢いだ。
「おはよっ、リーフ。朝から元気だね……」
ジャックが軽く手を振りながら声をかける。
その表情は、どう見てもお疲れ気味だった。
「だってぇ~~っ?!
こんなに綺麗な景色なんだよ!!!」
「元気が出ない方が、おかしいよっ!!!」
リーフはそう言って、両腕を大きく広げる。
確かに、目の前に広がる光景は圧倒的だった。
澄み切った空気、どこまでも続く地平線、朝日に照らされる地表の大地。
「地表って、話には聞いてたけど……
アルメニアより、素敵なところねっ!!!」
その言葉に、俺は小さく息を吐く。
「まぁ、それは本当だな!
俺は、もっと地獄みたいな場所かと思ってた」
自分で言いながら、胸の奥に引っかかる。
――地獄を、俺は見たことがあるのだろうか?
「……そだね~っ!……」
ジャックはそう返すと、景色から目を逸らした。
その表情は、どこか浮かない・・・。
晴天の朝。
美しい地表。
――それでも、この静けさが、
これから何かが起こる前触れのように感じられてならなかった。
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