第三章 14
「その後……
母は、
父亡き後の、アレル家を守るために、
必死に頑張ったけど……」
「いろいろな圧力に負けて……
今期の始めに、
Bクラスの世界へ
移住することになったの……」
リーフは、
少し息を整えてから、続けた。
「だから……
私は、
父の意思を継ぎたいの」
「そのために、
いろいろなことを学びたい……」
「私には、
大したチカラもないけど……」
そう言って、
リーフは肩を落とした。
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「リーフは、
チカラがないなんてこと、
ないよ!!!」
俺は、
思わず声を上げた。
「先生とも、真っ正面
から議論してたじゃないか!!!」
「立派だと、
思うよ!!!」
ジャックも、
大きくうなずく。
「俺だって……
もともとは、
Cクラスの人間だ?!」
「今は、
拾われてBクラスにいるけど……」
「政府の個人メモリーには、
一生……
“Cクラス”って、
書き込まれるんだ!」
ジャックは、
苦笑しながら言った。
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アルメニアには、
大きく分けて、
A・B・Cの
三つのクラスが存在する。
Aクラスは、
すでに説明した通り、
特権階級だ。
Bクラスは、
アルメニア・セカンド、
サード、
フォースの
三つの地区に住む、
いわゆる一般市民。
そして、
Cクラス。
彼らは、
アルメニア・フィフスに住んでいる。
そこは、
別名――
「スラム」と呼ばれていた。
地下空洞の建設作業の際、
強制的に連れて来られた
労働者たち。
Cクラスとは、
その末裔である。
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