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第三章 12
もし、
宇宙放射線が降り注いでいるのなら、
同じように、
もう体に異変が起きているはず。
少なくとも、
めまいや吐き気くらいは、
出ていなければおかしい。
さらに、
地磁気そのものがなくなっているなら、
めまい程度では済まない。
十分から二十分ほどで、
命に関わる状態になっているはず。
それなのに、
みんな、
こうして普通に話している。
だから、
今のところ、
何も問題は起きていないと考えていい。
リーフは、
静かに、
そう言い切った。
「リーフって、
ずいぶん詳しいんだな」
ジャックが、
少し驚いたように言った。
「実は……
それには、
理由があるの」
リーフの表情が、
わずかに曇った。
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「そうか……
もしよかったら、
聞いてもいいか?」
ジャックは、
慎重に言葉を選ぶ。
「無理にとは、
言わないけど……」
「ううん……
別に、隠すつもりはないから!」
リーフは、
小さく息を吸ってから、
続けた。
「よかったら、
聞いてほしい」
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