第三章 5
二人で、ハイペースのまま作業を続けた。
一時間もすると、
どうにか、人が通れそうな穴を確保できた。
そして――
おそるおそる、三人で中へ入ってみる。
そこは、
外界から切り離された、閉ざされた空間のようだった。
「えっ……
これじゃ、ダメじゃん……」
俺は、がっくりと肩を落とした。
「う……うそ……」
リーフは、その場で固まってしまう。
「………………?」
ジャックだけが、
何かに引っかかっているような顔をしていた。
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「ジャック……
どうかしたのか?」
俺が声をかけると、
「うん……
はっきりとは分からないんだが……
なにか、違和感がある」
と、低い声で答えた。
「えっ……
な、なにが……」
リーフは、
明らかに気落ちしている。
「まずさ……
足元、かなり涼しくないか?」
そう言いながら、
ジャックは足元の岩盤に手を当てた。
「……やっぱりだ。
岩が冷たいし、
周りの岩も、湿ってる」
さらに、
ジャックは上を指さす。
「それに……
上を見てくれ。
はるか上に……
白い点が見えるだろ?」
言われて見上げると、
確かに、遠く高い位置に、
小さな白い点が浮かんでいた。
「えっ……ジャック……
どういうこと……?」
リーフは首をかしげる。
頭の上には、
いくつもの疑問符が浮かんでいそうだった。
「うん……
俺も、断言はできない」
少し間を置いて、
ジャックは続ける。
「もしかしたら……
ここは、地下水の通り道だったんじゃないか?」
「それが……
今回の地震で岩盤が崩れて……
今、水がせき止められているんじゃないかと……」
説明するにつれて、
ジャックの声は、
次第に小さくなっていった。
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