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第三章 2
それから、しばらく歩いたあと、
ジャックが、ぽつりと呟いた。
「やっぱり、どこか
見覚えのある場所を、歩いてる気がする……」
「だよな~~
なんとなく、そんな感じがするんだよな……」
俺も、曖昧に同意する。
「えぇ~~?
私は、ぜんぜん分かんないけどなぁ~~?」
リーフだけが、首をかしげた。
だが、
それを否定できなくなる出来事は、
そのすぐあとに起こった。
しばらく進んだ、その時、
「ああ~~っ!!!
……ここだ!!!」
ジャックが、大声を上げた。
視線の先、壁の一角に、
はっきりとした、大きなバツ印。
間違いない。
さっき、ジャック自身が刻んだものだった。
「はぁ~~~~~~っ……」
三人同時に、
思い切りため息が漏れる。
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「……やっぱりかぁ~~……」
と、俺。
「……やっぱり、だよねぇ~~……」
と、リーフ。
「……やっぱり、だなぁ~~……」
と、ジャック。
三人そろって、
「ほへぇ~~~~っ……!!!」
もう一度、
力の抜けたため息が、暗闇に溶けていった。
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