第二章 11
注意深く亀裂の奥を覗くと、なんとか人が通れるくらいの隙間が上へ伸びていた。
とにかく、しばらく進んでみることにする。
這いつくばりながら進むと、少し広い空間に出た。
コミュニティ端末の光で周囲を照らすと、どうやら先は続いているようだ。
ただし、これまで見てきたような照明設備や整備された跡はまったくない。
ここは、メインルートではない…まぁ、見つからないよりはマシだが、このルートから外に出られるかは不明だ。
いや、出られない可能性の方が高いだろう。
――しばらくして、俺たちはリーフのところへ戻った。
結局、出口らしきものは、俺が見つけた亀裂だけだった。
その他に確認できたことは、コミュニティ端末の無線は繋がらないことと、ここには俺たち以外誰もいないということだけ。
「とにかく、今日はここで落ち着こう。」
「これからどうするかは、みんなで考えようぜ!」
俺は落ち込んでも仕方ないと考え、明るく声を出した。
「そうね!なんだか、とんでもない野外実習になっちゃったけど、みんなで頑張りましょうね!」
リーフも、ようやく笑顔を見せた。
「心配するな。俺たち3人いれば、なんとかなるさ!」
「3人寄れば文殊の知恵って言うだろ!」
ジャックが力強く言った。
3人は微笑み合い、お互いを励まし合った。
でないと、あの過酷な状況に心が折れそうだったから・・・。




