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第11章 39

「承知致しました。ですが、食事(負のエネルギー)は一切ありませんので……」


と、ドラン。


そして、リーフへ向き直る。


「悪いが、そのシールドは封印の間まで維持してくれ」

「万が一が、あるのでな」


「わかってるわっ!ドラちゃん!」


(ド、ドラちゃん?)


ドランの眉が、ぴくりと動く。


ほんの一瞬だけ、イラッ。


そこへ――


遅れてウラキが駆け込んできた。


「あの〜っ!いったい何が起きたのでしょうか?」


(ああ〜っ!誰か忘れてると思った.....)


ほぼ、全員の心の声。


・・・・・・・・・・・・


封印の間へは、

バギラ、ドラン、ケン、リーフが同行した。


重厚な扉の前。


「バギラ様……申し訳ありません」

「しかし、あなたの存在は脅威すぎるのです」


ドランが、静かに頭を下げる。


「うん、構わないよ」

「しばらくゆっくりできるのも悪くない」


バギラは、穏やかだ。


「ですが……命の危機は感じませんか?」

「今の状況ですと……」


言葉を濁すドラン。


「心配いらない」

「その時は、それでも構わない」


「私は少し状態が変わるだけだ」

「いずれ時が来れば、皆が望む姿に戻る」


さらり、と。


側で聞いていたケンは、思った。


(こいつ……)


(完全な“悪”とは、違うのかもしれない)


「独裁者から、今度は一気に引きこもりね!」


リーフが、最後に一言。


「まあ、それも悪くないと、私は思うよ」


そう言って――


バギラは、封印の間へ消えた。


扉が閉じる。


静寂。


・・・・・・・・・・・・


翌朝。


晴天。


澄んだ空気。


これからケン達は、魔界の奥――

そして、その先へ進む。


「じゃあ、そろそろ行くよ」


「なんか変な感じだけど……」


「やっぱり、お礼は言っとく」


「世話になったな!」


ケンが振り返る。


「まあ、魔界の結界も消えましたし」

「私達も元の場所へ戻りますけどね」


ウラキとレギウス。


「お前達に一言、言っておきたい」


ドランが静かに告げる。


「魔王軍は、お前達の味方ではない」


「だが、敵でもない」


「それだけだ」


「確かになっ!」


ケンは、笑う。


「まあ、元気でやれよ!」


ジャックが肩を叩く。


「あんまり、お茶は飲み過ぎないようにね」


リーフが、お茶を差し出す。


「うむっ。大事に飲むとしよう」


ドランは、少しだけ目を細めた。


空は青い。


今日も――


良い天気だった。




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