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第二章 2
ルートは、薄明かりの照明で照らされていたため、迷うことはなかった。
俺たちはメインの通路を進みながら、時々脇道にそれて、それぞれの「観察物」をじっくり見学していった。
もちろん、観察が終われば、全員が自分のコミュニティ端末で「フォト」を撮影する。
終わったらまたメイン通路に戻り、同じ流れを繰り返しながら先へ進む。
「えっと…次は『めくら海老』だって!目がない海老らしいよ!」
リーフは目を輝かせながら楽しそうに言った。
「へぇ〜っ!」
俺は、観察自体というよりも、そんなリーフの姿を見て楽しんでいた。
「お前…ニヤけながら歩いてるだろ!」
馬鹿なジャックが横から指摘する。
「うっ…うるせーっ!」
俺も負けじと答える。
「えっ…二人とも、どうしたの~~っ?」
リーフが振り返って、首をかしげる。
「いえっ!なにも~~っ!」
俺たちはそろって、少し慌てながら答える。
「こっちだよ~~っ!」
リーフの声に促され、俺たちはまた進む。
「はぁ~~いっ!」
元気よく返事をしながら、三人は鍾乳洞の奥へと歩みを進めた。




