第八章 16
「だから、今の情報だけでも、魔界は危険すぎる場所だとおもうんだ」
レイドは、言葉を選ばずに言った。
「じゃあ、他のルートは?」と、リーフ。
「ある。
時間はかかるけど、魔界を避ける道も存在する」
一瞬、静寂。
「だから、考えてほしいんだ」
レイドは3人を見渡す。
「ここで、進路を変えるという選択も――」
「レイド」
ケンが口を挟んだ。
「お前が、言いたい事は、俺たちを危険な場所へ行かせたくない、ってことだよな?」
「そうだ」
レイドは、はっきりとうなずいた。
「キミたちを、危険な方向へ導くことはできない」
その言葉に、リーフが一歩前に出る。
「でも、それって……
私達が知ってしまった事実から、目を背けることにならない?」
レイドの視線が、リーフに向く。
「先生たちから受け取った〝お願い〟、忘れたの?」
静かな問い。
だが、芯は強い。
「……」
リーフは、すぐには答えられなかった、、、
その沈黙を破ったのは、ジャックだった。
「レイド」
声は低く、落ち着いている。
「お前の言ってることは、よく分かる、、、」
「でもな、あの魔獣の行動とそれを操る存在、、、それをすべて、見過ごす事は、正しい選択なのだろうか?」
顔を上げたジャックの目は、少し揺れていた




