第八章 12
ケンは深呼吸を一つ。
ブレードに自らのエネルギーを注ぎ込む。
光が刃に集まり、青白い炎のようにうねりながら巨大化していく。
これが、ケンが手に入れた、独自の戦い方だった
「これで決める……!」
夜空に映える巨大レーザーブレードは、まるで雷の剣。
光の反射が周囲の瓦礫にちらつき、影を引き裂く。
握る手に伝わる振動は重く、しかし力強い。
魔獣が唸り、四本の足で大地を蹴る。
しかしケンはためらわない。
一歩踏み出すごとに、光の刃が振動し、空気を裂く音が夜に響いた。
「行くぞ!」ケンが叫ぶ。
ブレードを振り上げ、巨大な光刃が一閃。
レーザーと融合した刃が魔獣の胴体を切り裂き、衝撃波が四方に跳ねる。
グワギャア〜〜〜!!!
魔獣が咆哮をあげる。
跳ね飛ばされ、瓦礫の山に体をぶつけ、尻尾が空を切る。
ケンはすぐに次の攻撃を繰り出す。
巨大ブレードを振るうたび、光の軌跡が夜空に描かれる。
魔獣は反撃する間もなく、体を翻し、蹴りを放とうとするが、光の刃に押され、動きが止まる。
リーフとジャックも連携する。
光の鞭と特殊光弾が魔獣を追い詰める。
「これで……終わりだ!」ケンが叫ぶ。
巨大レーザーブレードが宙を走り、魔獣を一刀両断にする。
魔獣は咆哮とともに光に包まれた。
その姿が徐々に薄れ、やがて夜闇に溶けて消える。
「……消えたか……」ケンが息を整え、ブレードを胸の前で静かに構える。
しかし、その時――
頭の中に微かに響く声があった。
〝まだ……終わらないよっ……〝
誰の声かは分からない。
だが、確かに響いた、、、
魔獣の消滅は、完全な勝利ではない――そんな予感が三人の胸をよぎる。
夜空に静寂が戻る。
瓦礫の煙が漂い、月明かりが戦場を照らす。
三人は互いに目を合わせ、短く頷いた。
「……やったな」ケンが呟く。
リーフとジャックも、疲れた表情の中に安堵の笑みを浮かべた。




