第八章 10
リーフはブレードを握り直し、光を鞭状に変形させる。
これは、リーフだけの特技の様だった
刃先から伸びる光の帯が、夜空に赤く煌めく。
「よし……これならいける」リーフが小さく息を吐き、集中を高める。
鞭のようにしなる光――伸ばせば長く、硬くすれば槍のように鋭い。
魔獣の足元に振り下ろすと、衝撃が大地を揺らす。
魔獣が尻尾を振り上げ、光を受けて身をかわす。
リーフはすかさず光の鞭を伸ばし、魔獣の足を絡める。
しなるたびに空気が裂け、金属的な衝撃音が響く。
「これで……動きが鈍るはず!」リーフが瞬時に判断する。
魔獣は怒りの咆哮をあげ、四本の足を踏み鳴らす。
光の鞭を避けつつ、暴れ回る。
しかしリーフの制御は完璧だ。
鞭は自在に変形し、伸縮を繰り返して魔獣を追い詰める。
「エネルギー、あとどれくらい……?」リーフの心中が一瞬揺れる。
使用時間は有限――だが、今は集中して最大限に引き出す。
魔獣の脚を切り裂く瞬間、ブレードの光が赤と青の閃光を生み、鞭の先端で衝撃波が跳ねる。
アギャ〜〜〜ッ!!!
魔獣が吠え、体を大きく揺らす。
リーフは一歩も引かず、次の攻撃の準備に入る。
光の鞭は、魔獣の動きに合わせて鋭く変化する――
夜闇の中、光と影がせめぎ合う。




