第八章 4
夜が近づき、集落の外れで三人とレイドは一夜を明かすことになった。
レイドは、霊体化をしていた
リーフは、焚火の火を見つめながら話し出した
「しかし、あの子供の獣人、ネコ耳は反則よね〜っ、思わずモフモフしたくなるわっ!」
ケンは、思わず、フッと笑いを浮かべる
「確かにな!アルメニアのヤツらが見たら、びっくりするだろうな?!」
「まさか、地表にこんな世界があるとはね!」
「だれも、思いもしないだろうな?!」
ジャックも、話をかぶせる
「しかし、あの獣人達は、どういう理屈でああなっているんだ?」ケンは、リーフに尋ねる
「う〜ん、おそらく運命の厄災の時に、宇宙からふりそそいだ放射線が」
「遺伝子操作的な事をしてしまったんじゃないかな・・・」と、リーフは少し遠い目をした
「なるほど、それでスタジアムとかにいたヤツも、あんな変な格好をしてた訳か?」ケンは、納得したようにつぶやいた
「アルメニアの政府は、この事を知ってるんだろうか?」と、ジャックが問う
「上のヤツらは、知ってるんじゃないのか?」
「いかにも、そんな事をしそうなヤツらだからな!」
と、ケン
「おそらく、まったくの無関係じゃないと思う・・・?!」
「だから、私のお父様は、政府にとって邪魔者だった!」リーフは、少し苛立ったように、言葉をにごした
焚火の前に座るリーフは、ふと目を閉じる。
「あの先生達が、言っていた言葉を、最近よく思い出すの、、、」と、静かに語られる声に、ケンとジャックは耳を傾ける。
「私は……この旅をするために、ここに来たわけじゃない、
でも、守りたいものがあるから進むの!そう、決めてるの!」
その言葉に、ケンは拳を握った。
「俺たちは……リーフを置いていくつもりはない。
だから、最後までついていくつもりさ!」と、少し笑った
ジャックも小さくうなずいた。
「そういう事だ。任せろ」
レイドも、静かに頷いた気がした・・・
三人の思いは揃った。異世界を旅する覚悟と、仲間を守る決意が、夜の闇に溶け込む。
――火の粉が舞い上がり、焚火の明かりが三人の顔を照らす。
異世界での一夜は、静かに、しかし始まったばかりだった。




