第七章 6
〝その頃は……〝
〝まだ彼らは、今ほど邪悪な存在ではなかった〝
〝だからこそ……同じ人類として、純粋にアルメニアに協力していたのだが……〝
先生は、わずかに視線を落とした。
〝だが、時の流れと共に……〝
〝彼らの波動は、次第に下がっていった〝
〝そして今では……アルメニアに対して、明確な悪意を抱いている〝
〝しかし……〝
〝彼らは、その本性を巧みに隠している〝
〝アルメニアの人々は、今もなお彼らを友好的な存在だと思っている〝
〝……非常に、危険な状態だと言える〝
沈黙が、重く場を包んだ。
〝我々は……かつて同じ人類であった者として〝
〝アルメニアには、穏やかな世界であってほしいと願っている〝
〝だが……〝
〝波動が上がった我々には、もはや物理的にアルメニアを守ることは出来ないのだ〝
〝キミ達のような、少年少女に頼むのは……本当に心苦しい〝
〝それでも……可能であれば〝
〝ローヘビーの企みを探り、それをアルメニアに伝えてはくれないだろうか……〝
〝もちろん……無理にとは、言えないが……〝
俺達は、しばし沈黙し、お互いの顔を確認し合った
そして、うなずき合い・・・
ケンが静かに語った
〝あの……〝
〝行くとしても……何か、武器とか……防御手段とかは、ないのでしょうか?〝
と、俺は恐る恐る尋ねた。




