資料03 宙域・惑星など(プロローグ~記録85)注:ネタバレ気味:ルードゥス編、ノクス・ヴェルム編を読んでいない方はオススメしません
惑星に関しては詳しくなってしまうので、どうしてもネタバレ要素が多くなります。特に今回はルードゥス編、ノクス・ヴェルム編を読まれていない方は、ネタバレになるので控えていただく方がよいかと思います。
■大前提
ここでは惑星や各種宙域設定を載せます。ただ、ここは頻回に改稿が入ると思います。理由としては各銀河、星系間の距離感などはそこまで細かくしていないからです。ですが、次第にその位置関係や距離感も細かくなってくるかと思います。
*資料01に記載したように、時間・分・秒は、現代の地球時間軸と同じです。
*ネタバレになるかもしれませんが、登場人物たちからすれば当たり前の常識の内容です。
*わかりやすいように、今回ばかりは地球の皆さんの時間軸を基準に語りますね(笑)
■その他前提
現在の地球で発見されているいくつもの惑星や銀河がありますが、基本的にその惑星や銀河を発見したのは地球人が初めてではないです。例えば地球や太陽、天の川銀河、などなど代表的な表現に関しては、理解しやすいので使用しています。
基本的にはオリジナルの惑星名が多いですが、それはその惑星に名前を付けたのが原住民だったり、第一発見者になるからです。
よろしくお願いします。
■舞台と中心惑星
①天の川銀河系
●惑星ノーシス(Nosis)
(位置・機能)
天の川銀河系の中でも全宙域内で中央に近い場所に位置している巨大星系にある惑星。
百年戦争(銀河大戦)期~それ以前に『惑星連合ヘラ』をノーシスに設置。百年戦争終戦後はその惑星連合ヘラを解体し、同じ場所に『大銀河連盟』を発足し、天の川銀河系の中枢機関として機能している。原住民族は妖精属であり、寿命も長く知識も深く、太古の惑星。
(サイズ)
地球半径の約3倍。だが低密度のため、表面重力は地球よりやや軽い。
自転周期:1日=約38時間
公転周期:地球の3年=1ノーシス年(=約692ノーシス日)
大気:常に白濁し、直射光は拡散。空は青ではなく乳白色。紫外線や宇宙線は散乱されやすい。
地表:大陸は灰色の鉱物質で覆われ、緑の植生は存在しない。代わりに黒紫や銀色の植物が繁茂。
海洋:ピンク色。紅色藻や微生物が酸素循環を担っている。
気候:昼夜の寒暖差が激しく、霧や薄雲に包まれることが多い。
*簡単に言えば、グレー・ピンク・ホワイトのマーブル模様
(属種)
ノーシス人(Nosians:ノーシアンズ)
外見:細身で長身(2m近い者も多い)。皮膚は灰白・銀青系で半透明気味。髪は白金・灰青・桃色系。瞳は金属光沢を帯びる。
感覚:白濁大気に適応した視覚を持ち、赤外線寄りの光もわずかに感知。聴覚は繊細で方向感覚に優れる。
寿命:平均60歳、70を超えると“伝説的長寿”。免疫系が脆弱で病や傷に弱いため、死因の多くは感染症や事故。
成長:成熟は遅く、外見的には地球人より若く見える時期が長い。
(文化)
「60歳までに何を成すか」が最大の価値観。50歳以上は極度に尊敬され、70歳は生き神扱い。
灰=骨格、ピンクの海=生命、白い空=魂という三位一体的な世界観を持つ。
緑色は不気味な“毒の色”として忌避。逆に灰と桃色は豊穣と繁栄の象徴。
(社会)
中年層(40~50歳)が政治・権力の中枢。人口密度は低く、出生率も少なめ。子どもは共同体全体で育てられる。地球人より代謝が遅く、行動は流れるように静かで持続力があるが、急激な変化には弱い。
●惑星ルードゥス(Ludus)
(位置)
天の川銀河系、中枢のノーシスから果てしない距離。
(サイズ)
地球の約2倍。
自転周期:36時間
公転周期:1年=438ルードゥス日=約1.8地球年
重力:地球よりわずかに軽い。
環境:気候・大気は地球に近く、自然も豊かに残る。だが、都市化と開発で大陸の輪郭ごとに人工の光が走り、宇宙から見ると大陸を描くように都市の灯りが輝く姿が印象的。
(都市景観)
舞台:チア共和国の首都にある歓楽都市ビネス。
表の顔:超高層ビル群が大陸規模で立ち並び、宙を舞う交通網やホログラム広告が夜空を染める。36時間サイクルに合わせて夜は長く、ネオン街は延々と燃え続ける。
裏の顔:「ブラックスポット」と呼ばれる暗黒点。巨大スラム都市であり、電力網から切り離され、光の海の中に黒い傷跡のように浮かぶ。そこでは違法取引、薬物、殺人が横行し、隣接する煌びやかな街と廃墟の対比がこの惑星の矛盾を象徴している。
(属種・社会)
先住民:鳥人属。
物語の舞台、ビネスのある、チア共和国は世界最大の大陸サンズグリット。そこには赤羽種族が先住していた。その他、緑羽の種族や白色、黄色など様々あるも、赤羽に関しては特に血液の色だと恐れられ迫害を受けることになってしまった。
鳥人属の中では緑色の羽が崇高だと語られている。しかし恒星スーリヤは虹色の神であり、赤も多く含まれる矛盾がある。
かつての支配的存在だったが、惑星内の人種差別と対立の歴史、そこに戦争と異星人の流入が起き立場は一遍、排斥され多くはブラックスポットに追いやられた。
(経済構造)
銀河でも有数の歓楽惑星。
合法と違法の境界が曖昧で、賭博・売買・快楽・暴力までも商品化されている。
外惑星の住民にとっては「全てを吐き出せるごみ溜め」であり、同時に「夢をつかめる場所」でもある。
時間感覚:36時間サイクルのため、昼も夜も地球より長い。都市は「夜の時間」をフルに使い、終わらない祭りやレース、ショーが恒常的に続く。
社会の二重性:表=栄光と快楽、裏=暴力と貧困。この両者が常に隣り合って存在し、どちらか一方だけでは成立しない。
(惑星としての役割)
ルードゥスは一見「腐敗の巣窟」に見えるが、銀河全体で見れば必要悪でもある。
銀河の秩序から弾かれた欲望や違法行為を吸収することで、他の惑星の安定が保たれているのだ。
●惑星ノクス・ヴェルム(Nox Verm)
(位置)
天の川銀河系辺境。
惑星ルードゥスから大型タキオンホールを3回経由し、さらに小型タキオンホールを5回乗り継ぐ必要がある。船の性能によってはタキオンブースターによる直跳躍も可能だが、航路は不安定。
(環境)
恒星放射は弱く、大気は薄い。地表は冷え込みやすく、ヒト型生命体には不適。しかし地下には豊富な鉱脈と独自の生態系が広がっている。
(時間)
1日=20時間(ノクス日)
1年=318日(ノクス日)
自転周期:ノクス1日の長さ=20時間
公転周期:318日=約265地球日(= 約0.7地球年)
(外観)
元の姿:
岩石質の惑星で、もともとは砂漠や鉱山地帯が広がっていた。水資源は乏しく、植生も限られていたが、乾燥と低大気に適応した動植物が独自の生態系を築いていた。
惑星全体は茶色~黄土色の色調が支配的で、遠目には「鉱石砂漠の星」に見えた。
黒蝕(下記に記載)の繁殖後:
ウムブライト鉱石に寄生する黒蝕が地中から膨張を始め、やがて地表にまで進出。その後、惑星は常時黒い霞に覆われるようになった。
昼夜の区別が曖昧になり、惑星全体が暗黒惑星と化す。地表は黒い霧の合間から茶褐色の大地が覗く不気味な景観に変貌し、遠方から見ても黒雲を纏った星として恐れられる。
ある時期からだれも近寄らなくなり「犯罪都市」だと揶揄されるようになった。
(先住民)
甲人属有副肢類
進化:もともと地中で進化した生物種。現在は地表と地中の両方に生活圏を持つ。
身体:甲殻質の外骨格に加え、副肢(4腕2脚、2腕4脚)を備えており、地中での掘削や資源採掘に適応している。
食性:雑食だが、最大の特徴は「鉱物を摂取」して栄養を得る点。ミネラルを代謝する特殊な生理構造を持つ。
(文化)
地下集落と地表拠点を行き来しながら暮らす。彼らにとって大地そのものが食卓であり、神殿でもある。
(資源と黒蝕)
ウムブライト鉱石:地下5000m超の深層から発見された鉱石。もとは爆発的な化石燃料資源として注目された。
黒蝕:ウムブライト鉱石に寄生する未知の微生物(ロウによりS級危険微生物と認定されている)。その活動の副産物として「燃素」と呼ばれる圧縮粘性気体を排泄する。
*燃素の特異性
恒星間移動すら容易にする可能性を秘めた、銀河最高峰のエネルギー資源。
この発見が惑星ノクス・ヴェルムを銀河の注目と争奪戦の中心へと押し上げた。
(歴史と崩壊の始まり)
クアドリスたちは当初、惑星の発展と共存のために外来の異星人を受け入れた。
しかし燃素を巡る争奪は収束せず、惑星は急速に開発と搾取にさらされていく。
その結果、地下生態系は破壊され、クアドリス社会も亀裂と衰退の道を歩むことになる。
細かい設定を読んで下さりありがとうございます。
少しでも全貌をイメージしていただけたら嬉しいです。