地球外生命体!? ②
突然の出来事に私は彼女の手を振り解いた。顔が真っ赤になり茹で上がっているのが自分でもわかる。彼女は普通じゃない。絶対に変だ。関わり合いを持つべきじゃないと私の本能が囁くがなぜか体がいうことをきかない。足が鉛のように重く体がうまく動かせない。
「ふふふ、なんで体が動かないのて考えてるね。無理だよ私のものなんだから」
彼女が口を開くも全て理解ができない。頭がおかしい彼女のことは無視して早くこの場を立ち去りたいのだが、生憎体育館裏で人通りが少ない。まずい。
「あれ?もしかして噂の転入生さん」
あれは学年1の美少女(過去)さんじゃないですか。彼女が現れた瞬間私の体は軽くなり自由に動かすことが出来るようになった。隙を逃がさない私は猫のごとく素早くその場を後にする。
まずいまずいこのままだと私はやばいことに巻き込まれる。とにかくどうにかするべく私は残りの時間を保健室で過ごした。幸いに酷い冷や汗と青ざめていた私を心配してくれた先生がサボりを許可してくれたのだ。
部活動が始まり帰宅部員が一斉に部活動を始める頃私はやっと帰れるのだ。とにかくあの危険生物に出くわさないよう保険の先生には私のカバンを持ってきてもらった後は下駄箱で私の靴を履き替えれば完全勝利だと思っていた。
下駄箱には奴がいたのだ。
「貴方は私の物なのよ」
本当に意味がわからない。
「一度しか言わないわ。私と結婚しなさい黒鉄響!」
声高らかに決めポーズまで決めていた彼女の言葉に私は意味がわからないでいた。
「私はあなたの胸を触った。アンイリオン星人の王女の私が胸を触ったこれはもう求婚の意思表示であり拒否権はないのよ私は王族なのだから」
あぁだめだこいつ頭がいかれていやがるもう手遅れだ。