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私のハーレムは何か間違ってる  作者: すってんころりんころころ転がって鬼がやってきちゃうよ
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地球外生命体!? ①

 桜が散って肌寒かった気温もワイシャツだけでもちょうどいい時期になっていたが私は入学してから未だに友達ができないまま一ヶ月が過ぎようとしていた。べ、別に中学の時も最初の半年ぐらい一人で過ごすことも多かったからへ、平気だし。

 だめだいくら強がっても体育の時の二人組を作る際に襲ってくる吐き気は未だに慣れない。

 そしていつもいつも先生のあんたいい加減友達でもなんでもいいから作れよの視線と私とペアになる子の微妙な空気感。いたたまれない。あぁ神様どうか私に友達をください。神に祈りながら一人寂しく体育館裏のベンチで食事を続ける私だった。


 昼休みだというのに体育館ではバスケ部がお遊びで2ON2で遊んでいる、ポニーテイルの彼女は中でもダントツにうまい。噂ではプロリーグからスカウトされてるとか。そして何より学年一の美人ときた。神は残酷だよ持たざる者には何も与えてくれないんだから。今日は一段とナイーブになっていた。こういう日は決まっている放課後に例の場所に行くに限るのだ。


 それから私の記憶が飛んでるうちに放課後になる。麗しきJKがこんな学園生活をしていていいのかと不安になるがまぁ気にしたら負けなのだ。


 例の場所に辿り着くと私は一目散にレトロゲームの筐体が並ぶ地帯へと向かう。そう私の唯一の癒しはアーケードゲームで遊ぶこと。決してワンクレ五十円で金欠でバイトのしていない麗しき私が暇つぶしするのにここしかやることがないわけではない。そう断じて。違うんだよ。


 今日はなんとなく格ゲーをすることにした。オーソドックスなストリートバトルⅣだ。比較的グラフィックが綺麗なこのゲームに私が大好きなキャラがいる。ヤマトという刀を使うキャラがいる。何故かこのゲームに一人だけ存在する武器持ちでリーチがぶっ壊れた最強の女武士である。簡単コンボに加え難しいコマンドのない永久コンボ誰が考えたこんなクソキャラと言わんばかりの性能。私はこのキャラで乱入してくる奴らを蹴散らしてきた。


 私が軽く触っていると乱入者が入ってきた。私に挑戦状を叩きつけてくる奴がいるので毎回叩きのめす。今日も気持ちよく勝てると思っていたが。



 気がつけば私は勝つことなく五連敗。どういうことだ、相手は最弱キャラなのに私がても足も出ないなんて。打ちのめされた相手の顔を拝みに行くと絶世の銀髪美女が座っていた。しかも同じ学校だ。胸のリボンは青色私と同学年だ。こんな子いたかな?


 オドオドしていると向こうから声をかけられた。


「あなたとてもつよいのね」


 完全に煽られた。はいプッツンですよこの女、少し顔がいいからって調子に乗ってますよ。こういうやつは痛い目に合えばいいんだ。


 反撃の狼煙を上げる前に銀髪美女はゲーセンを後にしてしまった。仕方なく私も帰ることにした。




 気分が晴れないまま私はまた学校生活を送ることになる。嫌だなと思いながら朝のHRがはよ終わらんかいと考えてるといつの間にかクラスはざわついていた、完全に全て上の空で一人の世界に入っていた私は黒板の前で佇む銀髪少女の存在に気づいていなかった。私が彼女を認識したのを彼女に気づかれると不的な笑みをこちらにむけてきた。


「そうだな席は黒鋼の隣で、黒鋼も転入生の桃華ナキに色々教えてやってくれ」


 担任からのご指名に私は返事もせず机に突っ伏す。寝るんだ。関わり合いたくない絶対にろくなことにならない。


 私は昼までずっと寝たふりをして過ごした。幸いに授業度にいちいち注意されないのは普段からの行いのお陰だ。


 チャイムが鳴ると私は素早い動きでカバンからお弁当箱を取り出し体育館裏に逃げる。



 息を切らしながら私は水筒を忘れたことに気づいた。仕方がないので近くの紙パックの自販機で飲み物を買おう。


 バナナオレを買いベンチに戻るとそこには銀髪美少女がいた。


「こんな所でお昼食べるんですね、黒鋼響さん!」


 何故か彼女は嬉しそうだった。まるで二人っきりになれるのを待っていたかのように。


「昨日はお喋りできなかったですからね」


 そう言うと彼女は突然私の胸を触った。


「これで貴方は私の物です」

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