黄色
赤でも無く
青でも無く
進めでも止まれでもなく
中途半端に怯えながら
行こうか退こうか迷っている
せいぜい光れば良かったが
そんな都合の良い
持ち合わせも能力もなく
日常を照らす金色とは逆で
日常に薄く溶け込んでいる
はっきりした感情も
思考すら得ていないからか
私の感じる喜びは
他人の感じる嫌悪のようで
喜怒哀楽の『喜』でも『楽』でも
なかったようで
重なり合った光の色の
ほんの一部に
垣間見えるこの愚色は
自分だけでは生きていけない
そう意味されているようで
真実も嘘も
正も偽も
白か黒かも分からないので
この曖昧な心情を重ね
今日とだけ言える今日を生きていく