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更なる誤解






 「総合闘技大会かあ。凄いな」


 総合闘技大会。


 それは、この国をあげて年に一度行われる大会で、武道と魔道、そして知力においてすべての実力を必要とされる行事。


 参加者はまず、槍、弓、剣、魔法のすべてで総当たり戦を行い、総合上位10名のみが決勝へ駒を進めることが出来る、というもの。


 何かひとつを極めていても、他のものが弱ければ残ることが出来ないこの大会で勝ち残るということは大変な名誉であり、勝者に向けられる女性達の瞳は熱いものがある。


 そして今、ロヴィーサも学園内に張り出された総合闘技大会募集の告示を見て、その瞳を輝かせていた。


 「私も、出られるくらい強かったからよかったのに」


 ロヴィーサは、何においても、そこそこ、ほどほど、と言われる我が身を思い返してため息を吐く。


 全国民参加可能なこの大会は、記念に、と出場する者も多いため、ロヴィーサも、一度は、と思うのだが、如何せん己の実力を知っているだけに一歩を踏み出せない。


 「総合闘技大会。騎士さまは強いんだろうな」


 ぽつりと呟き、その場を去ったロヴィーサは知らない。


 彼女を探していたヴィルヘルムが、正にその一言の呟きだけを聞いて固まっていたことを。


 「・・・・・総合闘技大会で上位を狙えるほどの騎士、が、好きなのか?ロヴィ」





本人に聞いてみたら、とは思いますが複雑なので見守ってください。

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