神様!
まだ、1話しか投稿してないにも関わらず多くの方に手に取っていただきとても嬉しく思います!
これからも読者の方に楽しんで頂けるよう精進しますのでこれからも手に取って頂ければ幸いです。
メールを返し終え心のモヤが取れた俺はいつもより上機嫌で学校に向かった。
「おはようみんな!」
俺が元気よく挨拶をするとクラスの生徒達は挨拶を返した。
主人公って隠キャじゃないの?そう思った読者の皆様!ごめんなさい。俺隠キャじゃ無いようです。って誰に話してるんだっけ?
俺は、物語の主人公が読者に向かって話すとかいう妄想から抜け出し、現実世界の方へ目を向けると親友である浅川 拓海が俺の方へと近づいてきていた。
「どうしたんだ、ルッキー?テンション高いけどなんかいいことでもあったのか?」
「いやー、なんていうか心の中にあったモヤがスッキリしたんだよねー。」
「モヤって、あんな美少女の妹を持ちながら悩みなんぞ1000年早いわ!」
拓海は冗談混じりで俺にツッコミを入れる。
「だが、まぁ、なんか悩みがスッキリしたならよかったな。」
なんだかんだ言って拓海は俺のことを心配してくれているようだ。
口に出すのは気恥ずかしいので心の中でお礼を言っておこう。
キーンコーンカーンコーン
俺はそのまま拓海と最近出た音楽について話そうとするが、すぐにチャイムが鳴った。
メールを返していて時間がかかったからだろう。
メールを返して……。メールを……?メール?!
ヤバイヤバイヤバイ!なんで俺あんなメールに返信したんだ?どうか神様お願いです!詐欺だけは……詐欺だけは勘弁を!
俺は心の中で必死に神頼みをする。
ブルブル……。
スマホが振動した。通知が来たのだ。
まさかな……。
確かに神頼みをしたが、神様なんているはずもない。しかし、それにしてはタイミングが良すぎる。
俺は妙な不安に襲われるが、好奇心に負け、スマホを開くとそこにはメールが2通送信されていた。
2通?なんで2通なんだ?
俺は今すぐにメールを読みたい衝動に駆られたが、今はホームルーム中だ。
俺はスマホをカバンに押し込み、ホームルームが終わるのを待った。
※
ホームルームが終わると俺は直ぐにスマホを開いた。
早く読みたい!
ホームルームの間そんな衝動を押さえつけていたからなのか、俺はメールを無性に読みたいと感じていた。
そして俺はまず初めに差出人の欄に「神」と書かれているメールを読んだ。
Dear: 上条 琉輝亜
安心せい。あれは詐欺などでは無い。しかし、よもやあんな回答を送りつけてくるとは。まぁ、これも罪滅ぼしの一つじゃ。其方の願い叶えよう。
追記:一人其方が好きそうなやつを加えておいたぞ!だからと言ってはなんだが、このことは他言無用で頼むのじゃ。
以上じゃ。
俺は今にも叫び出しそうなほど興奮していた。
マジか!神って存在したんだ!
俺は昂る鼓動を抑え込み2つ目のメールを開く。
まさか、このメールが彼の運命を変えるとも知らずに──。
神「ハァー、さっきはあやつの願いを叶えると言ったが、実際結構な力を使うからのぅ……。見栄を張らずに、どちらか1つに絞って貰えばよかったかのぅ……。」
琉輝亜「もしもしー?神様?」
神「な、なんじゃ?お主!?いきなり電話なんかかけてきてどうしたんじゃ?」
琉輝亜「これから神様司会でショートコメディーするらしいから、よろしくねー!」
神「ん?そんな話聞いた覚えは……って、作者よ?いや、作者様!わしにはやらなければならない事があってですね?そんな時間を割く余裕は……って作者様ーーー!!!」 完。
お読みいただきありがとうございました。ショートコメディーをこんな感じで展開していこうと思っていますが、作って見た感じ結構難しい事がわかりましたので、思いつき次第書かせていただきたいと思います。