それにしても、です
これ以上自分を見つめ直すと泣きたくなるので、夜お布団に入ってからコッソリやります。
さて、リストを客観的に見つめ直すと、やはり一人だけ浮きまくっています。
「戎崎 裕一」。
私はなぜこいつを選んだ? ヘタレだぜ? マジ情けないぜ?
いや、でもね。
こいつ、ビビって泣きべそかきながらでも、好きな女の子のためだけには頑張ると思うんです。そこだけは何があっても引かないと思うんです。
現実に、ほとんどの人は、ヒーローになんてなれません。
だけど、ひとつだけなら、これだけは、ていうもののためなら、なんとか頑張れると思うんです。
そういう意味で、「戎崎 裕一」は等身大のヒーローじゃないかな、て思います。
弱くて、情けなくて、いつも逃げ腰の人が。
泣きべそかきながら踏ん張り続ける姿って、胸が熱くなります。
力が足りないってわかってても、怖くて仕方なくても、それでもなんとかゴールへ行こうとする姿って、うるっとしちゃいます。
しかも「戎崎 裕一」の前にはかなり大きな痛みが待ち構えています。これはもう間違いない。ですがきっとそれを乗り越えてくれると思うので、期待値込みで「戎崎 裕一」はヒーローです。
……と、ここまで書いて、「おや?」と思いました。
私があげた登場人物、みんな何かしらキッツイ思いしてるんですよね。
そしてその思いゆえに、意固地なまでに自分の意思を貫こうとしているように思います。そういうところにも惹かれているのかもしれません。
あ、「ナイトハルト・ミュラー」はそうでもないか。彼はもう、その粘っこい……いえいえ、不退転の強い性格が憧れですね。派手なヒーローにはなれなくても、この不屈の精神なら見習えそうです。