俺たちは落ちこぼれ、でも二人でなら最高の魔法使い

とある事情から、人と関わることを避けてきた洗馬颯（せんばはやて）。

高校受験が近くなってきた頃に届いた一報。それは、県内一有名な高校で、かつほんの僅か選ばれた者しか入れないハーシェル学園からの入学推薦状であった。

様々な噂と謎が存在するその学園に入学を決めた颯。そして入学の日になり制服に身を包んだ颯が聞いたハーシェル学園が抱える巨大な秘密。

「世界の裏側に存在する魔法・魔術。それを扱える者を育てるのがこのハーシェル学園だ。」

空想の産物であると思い続けてきた力に関わることになっていく颯。しかし彼をさらに悩ませる事態が起こる。

「この学園においては、基本パートナーとなった者同士が協力して過ごしていく。」

人と関わることを忌避してきた颯の人生最大の危機。しかもパートナー相手が、魔法・魔術界では有名な家出身のお人好しなお嬢様、ハルネ・グリフィス。

どうにかして関わらないように彼女を避け続けていた時、颯は彼女が抱えるとある秘密を知る。そしてそれは、颯も無関係ではなくーーー。

「魔法使いとしても半人前、魔術師としては最早失格だろうな。でも、俺たちは二人でいられる間は、どんな魔法使いや魔術師にも引けを取らないだろう。」

二人で一人前の魔法使い・魔術師の颯とハルネ。




ーーーこれは、二人で一緒に成長していく魔術師の物語。