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セブンスタート  作者: 落としネコ
第一星 コラシピオン
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第二話 魔方陣と探索

━━何十分もの間、踞っていたのだろう…

ようやく私は決意したのか、その場に立ち上がり身体を動かした。


手は動く、足も動く、首も回るし、魔方陣も━━描ける。


だが、魔方陣が描けれていても、その中の魔法は機能しなかった。

そもそも、魔方陣とは器を出現させる事によって、次の行程で魔法が撃てるようになっている。

その為、ほぼコアに頼りきっていた事により、自然体で魔法が扱えていないのである。完全に仇となった。


━━他に魔法以外にも試しに技を使ってみた。

これは、魔法とは違い本来一族にしか使えない技である。


「確か、さっき倒したオークがそこに転がってたな」


と呟きながら、目線をオークの方に向ける。

すると、自分の影がオークの方に伸びていき、全身を取り込んだのである。

死神は魂を狩り、悪魔はその肉体を影で取り込み吸収するのだ。それを自らの力とする。

これが、死神であり悪魔でもある証である。


「これは使い出せるのか」


━━ある程度の検証も済み、最後に此処をスタートとし、このフロアに大きな魔方陣を手掛ける事にした。

指に小さな魔方陣を展開させて、床一面に描く。


「よし、出来た。試しに魔力不足になる事も考えてこれも次いでに描いとくか」


と言い、二つの大きな魔方陣をこのフロア内に大きく描いた。

一つ目に手掛けた魔方陣は、このフロアに転移する事が出来る。

二つ目に手掛けた魔方陣は、自然に飛び交う魔力を吸収し、自分の魔力として、扱える言わば魔力回復装置である。


「まさか、下界に居た頃に学んだ事がこんなところで生かされるなんて…」


━━これで準備万端である。心残りと言えば、未だに全裸なのであった。

辺りを見渡しても布らしきものすら見当たらない。後は石壁で覆われているだけだった。


そんなこんなで、仕方ないので全裸のままこのフロアを後にした。


◆◇◆◇◆


━━そこは、石壁で出来た長い道が左右に伸びていた。

さっきのフロアはたいまつが置いてあり火も点いていたが、此処は辺りも暗く光を照らさないと進むには困難である。


「【聖なる妖精(ホーリーフェアリー)】」


私は、魔法を唱えた。

すると、小さな光の玉が現れ宙を浮いている。魔法は成功である。これくらいの軽い魔法であれば唱えられた。

ふぅ、と軽く息を履いた。


取り敢えず、左を道なりに沿って進んだ。


━━次第に進んで行くと、徐々に悪臭がするようになってきた。

そして、何やら大きなフロアの手前まで来たようだ。

そこの前には扉があり開いてみると、どうやら此処は集積所らしい。

そこにはゴミや腐敗したものもあり、かなり悪臭を放っていた。


何やらガサゴソとものを立てる音がしていた。

気になったので、その音が鳴る場所へと足を寄せた。


そして、真っ先に目に焼き付いたのは、人だろうかそれを複数の魔物らしき生き物が貪っていたのである。


「あっ…!」


と思わず声を上げてしまった。

そして、その声に気付いたのか、それに反応し複数の狼らしき魔物等は私の方を振り向いた。


ガルルルル。と此方を見ては威嚇しているようだ。


私は思わず足を後ろに引いてしまった。

すると、その魔物は一斉に襲い掛かかってきたのである。


私は直ぐ様体勢を立て直し、魔方陣を展開して、その魔物に投げつけた。

それは見事に命中し両断された。


━━がしかし、他の魔物等は二手に分かれ、左右で挟み撃ちをしてきた。

私は次に両腕を広げ左右に魔方陣を展開させ、今度は盾を貼った。

魔物は勢いよく盾に突進してきた。


バンッと大きくぶつかり、盾にはヒビが入りそのまま砕け散った。

その魔物等はその場で倒れ込んだ。


どうやら倒したらしい。言うまでもなく、その魔物等は酷く潰れていた。


「取り敢えず、倒した敵は吸収して私の力にして置こう。そう言えば、さっきは人らしきものを貪ってたっけか」


と頭を過らせ、その場所まで行ってみた。

すると何とも惨い光景が広がった。

なんと、そこには沢山の人と思わしきものがあちこちに横たわっていた。


「これは酷いな」


よく見ると、人以外にも長耳も居る。恐らくエルフであろう。何とも酷い有り様である。

そこで一つ確証したのは、少なからず人とエルフは存在するという事。


━━取り敢えず、未だ全裸なので責めてもの何着れそうなものを見つける事にした。


「正直、死体を漁る趣味はないが、今はそんな事を言っていられる場合じゃないからな。」


半ば嫌々、死体を漁り着れそうなものを探し出した。


「私も人を殺めてるし、人の事言えた立場じゃないけど。取り敢えず、これでも着るか。」


ボロボロになった白い服を来て、布を少し破いてそれは腰に巻いた。最後に大きな布はフードみたいに身に付けた。


「まぁ無いよりはましか…」


一先ずこれを着る事にした。

次いでに、そこに沢山の人達の死体も、吸収する事にした。


「悪く思わないでくれよ。これも生きる為だ。」


と言い死体をも食らった。


「さっきの魔物とやってる事は同じだな。なんて悪人なんだ私は…」


それでも元居た世界でも人等を殺めているので、余り罪悪感は沸かなかった。


━━それからも前に進み、魔物やオーク等襲い掛かってきたものは、どんどん倒していき、その倒した魔物等を吸収し続け力を付けていった。


そして、今度は鉄格子が列なる場所へと着いた。

その中には、人らしき人物が手錠で縛られていた。

一先ず、鉄格子を魔方陣で切り裂いた。そして、その人物のもとへと向かった。


近くに寄ると、そこには身体中傷だらけで瀕死寸前の女性である。


「辛うじて意識はあるみたいだな。この魔法は使えるか解らないが、試してみるか━━【治癒回復(キュアリカバリー)】」


すると傷口が癒えみるみる回復していった。この魔法は成功したのである。

嬉しさの余りつい口にして「よしッ!」と言い決め付けにガッツポーズまで取ってしまった。我ながら恥ずかしい事をした。


と一先ずこれで喋れるだろうと、話を聞く事にしたのだが、その女性は酷く怯えていた。

ああ━━これは喋れる様子ではないと悟った。


「ん~、困ったな。精神魔法使えたかな」


と呟きながら、これも試してみる事にした。


「【精神回復(スピリットリカバリー)】」


これも成功したみたいである。次第に女性の怯えていた表情が治まっていった。


「ようやく話せそうだな。あーあー、聞こえますか?取り敢えず、名前は何ですか?」


すると、意外な事に女性は何故か首を傾げたのである。


あ、あれ?と疑問に思い、伝わってなかったのだろうと考え言い直した。


「あなたの名前を教えて下さい」


それでも、何故か女性は首を傾げる。何で伝わらないのだろうと思い、私は頭の中で考えた。そして、一つの結論に結び付いた。


(あッ、これもしかして言語が伝わっていないのか!?)


私はその場で立ち尽くした。折角、何か手掛かりが見つかるかと思っていたのに、まさか最後に来て手詰まりである。


その女性は私に気遣ったのか、何やら言葉を述べ始めた。

が、案の定その言語は、勿論私も聞いた事のない言葉で語られた。


「ごめん、私も君の言ってる事が解らないんだ」


と言い、私は女性の腕に縛られていた手錠を魔方陣で切ってあげた。


そして私がその場を後にした時、その女性は私の肩をポンポンと叩き、何やら指を指した。

あそこに何かあるんだなと悟った。


私は言葉は伝わらないだろうけど「ありがとう」と返してその場を後にした。


━━それから指を指された方を目指し、他にも囚われた人達を回復させては、手錠を壊して回った。


「なんか方向性違う気がするんだが、まぁ次いでか」


私には何のメリットもないが、そのままにさせて置くのも気が引けるものである。

そして、疑問も浮かんだ。


「そう言えば、さっきから囚われてるのが女性ばかりだな」


おおよその検討は大体ついてはいる。


━━そして奥まで行くと、そこには大きな扉が立ちはだかる。

私は、大きく息を吸い履いた。恐らくこの先には魔物等が居るであろう。

此処を通る前は魔物等の姿が急に居なくなったのである。


私は、気合いを入れその扉を開けた。

名前:ハクア(はくあ)

生年月日:8月9日

推定年齢:14歳

性別:♀

身長:141cm

体重:39.2kg


異世界に飛ばされどういう訳か少女になっていた。一先ず少女となった解明と、各世界に飛び散ったとされるコアの回収をすべく旅をする事にした。

現在は、コアが無いため大きな魔法等が使えない。そのため、右目に刻まれた魔方陣も無く、武器はあるもののコアが無い為ただの魔力を持たない普通の武器となってしまっている。

今は、魔方陣を具現化させ攻撃や防御に使っている。

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