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第5話 打ち明ける秘密、授かる器。

この話からそのキャラクターの脳内は()をつけずにやっていきます。ナレーション?は、ーーをつけてやっていこうと思います。

「さて、覚悟を決めないとな…。父さん、さっき言った話があるから開けるよ。」


 俺はノックしてからそう言って父さん、いや、グレイシア国国王の部屋の扉を開けた。


「お、やっと来たか。話があるんだろう?お前のその…いや、お前自身の口から言うべきか。」


 …。どうやらバレていたようだ。もうここは下手に隠さずに全て言うべきか。


「…、バレていたんですね。まずはなぜ知っているか聞いてからでいいですか?」

「あぁ、もちろん。お前に付けていた教師から初日でもう教えることはない、それどころか手加減されている。と言われたからな。それ以上に講師が付いているとはいえお前のその言葉遣いや精神は年不相応すぎる。これは何かあると俺の勘が言っているからな。」


 これは驚いた。何せ自分は手加減をするのにスキルレベルEXの手加減と詐術を使っていたんだが。詐術が効かなかったのかもしくは経験の差なのだろうか、おそらく後者なんだろう。どれだけ腕が良くても経験の差は圧倒的に埋まらない。戦闘では敵の動きに合わせて柔軟な反応をしなければならないからな。経験はこれから身につけなければいけない不可欠な要素だ。


「なるほど…やっぱり経験の差とは恐ろしいものですね。はい、僕は力を持っています。それも圧倒的な。これを見ていただくのが早いと思います。『ステータスオープン』」


 ステータス、ではなくステータスオープンと言うことで他人にステータスを見せることができる。俺はこうして父さんにステータスを見せた。


ステータス


【名前】ルイス・カーライル[+]

【種族】人間【性別】男【年齢】5[+]

【Lv】34

【HP】66,022,460/66,022,460

【MP】66,604,490/66,604,490


【STR】66049

【VIT】 66066

【DEX】66039

【AGI】66081

【INT】66117

残ステータスポイント0


通常スキル 解析Lv-EX 剣刀術Lv-EX 体術Lv-EX 身体強化Lv-EX 手加減Lv-EX 詐術Lv-EX

ユニークスキル 取得経験値4000倍 完全限界突破 力の探求者(創造神の加護) スキル制限解除 想像魔法Lv6 魔力感知Lv-EX 魔力操作Lv-EX 超回復Lv-EX


ちなみにこの世界の人間の標準のステータスは150前後、英雄と呼ばれるものは15000ほどである。俺はステータスポイントの均等振りをした翌日にそのことを知ってひどく苦しんだ。


「…………は?いやちょっと待てルイス父さん目が疲れてるみたいだ。ちょっと正確な数値を教えてくれないか?」

「わかりました、最大HPが六千ろっぴゃ「わかったもういい」」

「なるほど…。ルイス聞きたいことがある。」

「なんでしょう父さん。」

「この国が、世界が好きか?」

 父さんが俺の隣に座って俺に問いかける。答えはもちろんYESだ。

「もちろん、まだ世界を全て知っているわけではありませんがこの国は活気にあふれていてとても素晴らしい国だと思います。まだ一部の貴族が反発しているようですが時期に収まるでしょう。」

「じゃあこの力を悪用するつもりはあるか?お前には人をいたぶるどころか世界を敵に回しても戦える力がある。レベルが34の状態でこれだ、お前はもっと強くなる。それでもお前は善行のために力を使えるか?」

「ーーっ!それは…その時にならないとわかりません…。俺自身この力が危険なものだとは思っていますがこれを扱いきれるかどうかわからない。もしかしたら相手を殺さなきゃいけない、そんな場面があれば俺は相手を殺すつもりで戦うでしょう。ですので自分から積極的に…というわけではありませんが俺はこの力で人を傷つけてしまうかもしれません。」

 もしこれで俺が終わるとするならばまた別の人生をその時考えよう。どこかの森の中で一人ほのぼのと暮らすのもいい。そう考えていると

「…よし、合格だ。いいか、完璧な人間なんていないんだ、人は迷って、抗って一生懸命に生きている。だから自分が取る選択の重さだけは知っていてほしい。何度も言うようだがお前のそのステータスは世界を揺るがす力を持っている。だから、もしその力を、世界を敵に回すのに使うのであれば俺はお前を真っ先に殺しにいく。国のためにな。だがお前がちゃんとした選択をしてくれてよかったよ、明日は器の儀式があるから早く寝なさい。ってルイス!?どうした、俺がなんか傷つく事言ったか!?」

 

こうして隠し事を打ち明けた俺の頰には一筋の涙が流れていた。


ーーー次の日ーーー

「ルイス!おいルイス!起きろ!もう時間過ぎてるぞ!」ルークの声が聞こえる。どうやら俺を起こしに来たようだ、だが俺はまだ眠い。

「ん…。なんだよルークかまたあとで起こしに来てくれ。」そう言って俺が眠ろうとすると

「ルイス!そんな事言ってる場合じゃないぞ!器の儀式まであと30分もないぞ!」

「うるさいなぁ…。え?まじっ!?」

 俺は一瞬で目が覚めた。そのあとはステータス任せに急いで準備を終わらせ、なんとか時間には支度を終えることができた。


 そして時間が訪れる。

「国王陛下、神官様が到着いたしました。」

 そう執事が告げるといつものアレクを見ているものとしてはでは信じられないような威厳のある声でたった一言。

「よかろう、通せ。」


 そのあとはもういつもの父さんに戻り、神官と話したあと、器の儀式があった、幸い儀式は短く、10分も経たずに終わった。そして今家、城のダイニングで俺とルークは家族総出でステータスプレートの開示をしようとしている。そこには母さん(王妃)であるリリアーナ・グレイシアの姿もあり、目を輝かせながらこちらを見つめている。


「ねえアレク、ルイスとルークはどんなクラスを授かったと思う?やっぱり勇者かしらね?逆に暗殺者とか暗黒騎士もギャップがあっていいわよね!早く見たいわ!」

「まあリリアーナ、そう焦らなくてもいいじゃないか、気になる気持ちは二人だって一緒さ、まずは夕食を食べよう。」そう、今は夕食中で俺たちは祝いの豪華なご飯を食べているわけだが、それに構わずに話し続ける。

「まぁなんてことを言うんですかあなたは!子供達の事が気にならないって言うの!?普通なら気にして当然でしょう!」

「いや、気にしてないわけじゃないんだがな…」そしてアレクが尻に敷かれているのが5歳にしてわかった瞬間であった。


 その後ステータスの開示をして、ルークは勇者、俺はまさかの存在が確認されていないクラス、時使いだった。

 母さんも喜んでいたが父さんは3倍ほど激しく喜んでいた、うん、我慢していたんだな。


 こうして俺とルークは一週間が開かれるパーティでお披露目されることになったわけだが、周囲の貴族からの激しい拍手のせいで耳が少し痛くなった。こうしてまた一年たち、俺は王都立高等学園に通うことになった。しかしこの時はまだ時使いと言うものにあんな力が隠されているなんて誰も思わなかっただろう…。


ようやく第1章の始まりみたいなものですね。お約束展開はあるんでしょうか…?

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