プロローグ (改)
プロローグ見るのめんどくさいっていう方のためにあとがきにまとめを短く書いています。
めんどくさい方はそちらを見てください。
「さてと、そろそろこのゲームも飽きてきたし新しいの漁りに行くか。」
夜の11時を回るころ、そう呟いて本条時雨はベットの上のスマートフォンを手に取り、家を出た。
「なんのジャンルを買おうかなー、RPGはやり込んじゃったし…せっかくだから苦手なFPSゲームでも買ってみるかな。」
RPGの作品を駄作から全てやり込んだ時雨は名前も聞いたことのないFPSゲームを購入し店から出た。その時ちょうど幼馴染の小野寺凜香にバッタリ遭遇してしまった。
「あ、時雨じゃん、またゲーム?たまには外に出ないと体に毒だよー?」
「うるさいなー、ちゃんと栄養もとってるしたまにはこうやって外に出てるから大丈夫だって。」
そういってそのまま家に帰ろうとしたころ凜香の後ろから全身黒の服装を着た男が走ってきた。不審者だと思い、時雨は凜香の手を引き、走ろうとすると黒い男が
「まってくれー!、道に迷っちゃったんだけど駅の場所教えてくれないかなー!」と明るい声で読んできたため話を聞くことにした。
どうやらこの男は観光客で駅までの道が分からずずっと人を探してたという。
凜香が道を教えると、その男は教えられた通りに走っていった。
そして2人で家に帰っているとまた後ろからさっきの男が走ってきて、
「落とし物をしたんだけど、見てないかな?」と声をかけてきた。もちろん何も見ているわけがないので
「何も見てませんよ、持ち物をしっかり探しましたか?」と返すと、男は肩にかけていたカバンの中に手を入れこちらを包丁で切りつけてきた。
時雨は今度こそ逃げようと凜香の手を引き逃げようとする。
「やばい、さっさと逃げるぞっ!」しかし凜香は動かない。恐らく体がこわばって動けないのだろう。そうこうしていると男はカバンから取り出した包丁を見せながら
「あっ、ありましたよ。これで君を連れて行けるね。」と言い、包丁をこちらに向けて近づいてくる。
「くそっ!」
そう言いながら時雨は男に体当たりを仕掛け、男の顔を殴りつける。
男は反撃された瞬間、怯えたように逃げて行く。
時雨が警察に通報しようと立った瞬間、腹に激しい痛みを感じる。見てみると、右横腹から血が服にしみていた。白い服を着ていたので、深夜の暗がりでも服に真っ赤な花が咲いているのがわかる。
それを見た瞬間体に力が入らなくなり、時雨は倒れてしまった。
気がつくと、一面真っ白な空間にいた。何が起きたかわからず困惑していると時雨の前に、いかにも風格がある老人が降りてきた。
「本条時雨くん。君は想定外の死を遂げた。しかし君の魂は善行をした魂じゃ、そこで君の魂を別の世界へと蘇らせることにする。君の世界でいう異世界転生というやつじゃな、迷惑料として何か願いをかなえてやれるが、何かあるかな?」
そう言ってきた老人に困惑している時雨はこう答える。
「まってくれ、まず質問をして良いか?まず想定外の死とはなんだ?」
「そうじゃな、本来ならあそこで君と彼女は出会わず、あの犯人と遭遇しない予定だったんじゃ。それでもう君の魂は地球の輪廻の輪を外れたということじゃな。」
「なるほど、あんたは俗に言う神なのか?」
「そう思ってくれて構わないぞ。」
「そう思って、とはどういうことだ??」
「うむ、こればかしはちと説明するのは難しくての、わしは君たちの世界でいう神や悪魔、色々な事象の全てに例えられるので一概にはいえないわけじゃな。」
「なるほど、人によっての表し方の違いなわけか。願いを叶えると言っていたがどんなことができる?」
「大体はなんでもじゃ、神になりたい、とかじゃとちょっと無理になるな。君がこれから行く世界はHPやMPといった数値がある君好みの世界じゃからそれで選ぶのも良いと思うぞ。」
「本当か!じゃあ、取得経験値を増やすとかもできるのか?」
「ああ、大丈夫じゃ。だいたい4000倍にまで増やしておこう、それだけでいいのか?」
「4000倍…大丈夫だ、あまりありすぎても困るかもしれないからな。それで頼む。」
「あまり欲を出さないんじゃなぁ。良いことじゃ。じゃあそれたわしからのプレゼントをいくつか用意しておこう。あっちの世界でのお楽しみじゃな。それと、あっちの言葉に不便がないよう記憶を取り戻すのは8歳になってからにするが良いか?」
「問題ない。」
「そうか、それではいってくるといい。それと、きみだけステータスの上げ方を君好みにしておいたから試してみるんじゃぞ。」
髪がそういうと、視界が真っ白になり、意識が途切れた。
まとめ
ゲーム買いに行ったら帰りに幼馴染と会う。
→不審者遭遇!
→幼馴染を助けたけど包丁刺さって死んじゃった
→神様から経験値4000倍という能力をもらって転生
以上です