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歴史とDNA

天皇家と婚姻

作者: とびうお君

 いよいよ天皇家に迫りたい。何故天皇家は扶余から流れてきただろうモンゴル系の神話体系をもちつつも祖先がD系の可能性が高いのだろうか?ここでD系が馬鹿馬鹿しいと一蹴すれば終る。だがこれを科学で考えるから馬鹿馬鹿しい。賭け事で考えるならオッズ10倍なら私は天皇家10倍に賭ける。そこには科学的じゃない意味のある思考がきちんとある。


 これだけ高い確率ならそれをベースに考えても良い。多分天皇家から遺骨、今の天皇家からDNAについて発表されるのは余程の事が無いと無理だ。いつまでもそんなの待ってられない。ほぼD系でいける。中国では子孫から分析するのが当たり前になってる。何故なら中国にとって前の王朝などどうでも良いからだ。あの国はそれが伝統化してる。


 あくまで確度で考えないで絶対的証拠でしか考えたく無いなら、この先のものは読まないで欲しい。そういう人は相手にして無い。これは様々な情報から賭ける価値があると見てるんだ。それはネトウヨの捏造なんて単純なものじゃない。そもそもこれを提起した科学者は韓国人でシンプルな学問的探究心だ。


 そこで参考になるのが宗像氏になる。宗像氏はインドネシア系の祖先を持つと考えられている。それは宗像氏が隼人の分岐だからになる。ただこの宗像氏が複雑なのは、だが先祖は国津神であった出雲王家になる。出雲王家はおそらく初代は新羅系で、その後天皇家によって分家の別系統にすげ変わってしまっている。


 これは天皇家の嫌がらせではない。母系継承と父系継承がかなり出鱈目な部分を持つ部分が合ったからになる。もちろん王家が出鱈目だとは思ってない。当時の婚姻関係で父系での婚姻とかイチイチ細かく分類してない。だからって必ず母系か?と言うとそれも違う。そのあたり適当なんだ。婚姻によってネットワークを作っていく。これこそが天皇家の前に同じモデルを作った出雲王朝の統一のやり方になる。


 ただそんなのは誰でもやっていて、そこに神話体系を作って権威付けして出雲王朝を中心にしていくのがしっかりしていた事になり、これがまんま天皇家と同じに成る。


 宗像氏はかなり明確に記録されていて、多分これは信頼できると見ている。文献によっては今の千家は出雲王家から嫁をとって王家の血縁グループに入ったとある。だから無い事は無いが、信頼できる文献じゃないのだろう。諏訪家と千家のハプロが違うのはこれがある。その調査も怪しいのだが…。


 私は天皇=D系だと言うのは複数の調査があり、それで確度が上がってると見てるが、これらの調査はかなり雑。単独の怪しげな調査しかない。はっきりいうと出雲王家なんてあんまり大事じゃないからこの程度で良いや?って見てる。もっと言うと目的のある勢力が捏造する理由が無い。これが大きいんだ。


 宗像氏は3人の女神を神社の神にしてる。通常これは男の祖先神になりがちになる。アマテラスもニニギノミコトって男神がきちんといてそれなりにはなりたってる。だからこそ宗像氏のこれは目立つんだ。


 日本神話には幾らでも女神は出てくる。だがそれらが祖先神になってるのはほとんど無い。それはそうだろう。家父精度前提とした神話体系だからだ。多分これ縄文母系の名残だと見ている。それぞれの別の神を1つの神話体系として編集作為してくみ上げたのが日本神話だと見ている。そこに登場する女神の多くは母系社会での祖先神であった可能性があると見ている。


 じゃ宗像氏の祖先神はどうなってるの?ここがたくみなんだ。国津神系である出雲王朝の男性と婚姻して家に迎えている。これ婿じゃないんだ。これはかなり特殊な制度で現在では多分一切無い。通常は婿入りと言う制度になる。この制度はだが古代には数多く存在する。例えば奥州藤原氏がとても有名だろう。


 地方豪族が中央とのパイプを作るためや周りの豪族に対する中央の権威を見せ付けるためにこういった中央の名族の父としての血を引き入れるって良くやる。基本的には千家のように嫁入りが多いが、こういう形も数多くある。それだけ出雲王朝の権威がすごかったとなる。まだ出雲王朝の実在は証明されて無いが、私はかなり確度が高いと見ている。


 考古学的な物証は弱いが、歴史的なものとではないが、夏王朝程度の確度はある。ただそれに遺伝分析的な視点を追加してる。宗像氏の父系ハプロを調べたら南方系ではなく、諏訪家と同じ北方系のハプロだろう。千家と同じD系ならちょっと驚きだ。


 おそらく天皇家はこの千家に似た歩みじゃないか?と見ている。同じD系なのも面白い。多分当時から縄文最大ハプロであったと見ている。確率的に犬も歩けばでD系になるって感じだったと見ている。


 じゃ父系を貰ったのじゃなくて天皇家が嫁に貰った相手は誰なんだ?となる。これがおそらく騎馬民族系じゃないか?と見ている。天孫=騎馬民族じゃない。大陸系か?って意味だと思う。天皇家は大きな家の分家的だと見ている。それと言うのも私は神武東征を違った封に見てるから。


 当時物部氏も含めて北九州でやっていけなかったやや負け組みが再起をかけて東に行き最終的に近畿まで行ってしまうと言うのが多かったからになる。近畿行きは上京じゃなくて、全く逆の都落ちだったからになる。その証拠に後発の渡来系が近畿に固まってるのは、すでに先発の渡来系は良い土地を北九州で占有していたからになる。


 これと同様に日本の土着の氏族も移動した事になる。土着なのに移動したとなるとそれにはまずマイナスの理由があると見てよい。土着は天皇がD系だと言うのが大きな根拠になる。半島にも日本人の子孫が居たが、これは例外だと思う。私は天皇家はそれなりに大きな家がさらに大きな家と嫁貰ってで婚姻関係を結んだ分家だと見ている。


 でないと、近畿で最大の勢力になるまでのし上がれない。いくら負け組みでもスタートは大事だとなる。欠史8代がどこまでが?がわからないのが問題だが、多分あの8代はもっと多い可能性がある。神武天皇と言うのは、もっと小さな移民豪族から初めて近畿でのし上がった人で開祖的な人物じゃないと思う。


 神武天皇は始めて移民したルーツ的な人でしかないと見ている。そのせいで逆に当時北九州で一体誰が神武天皇の本家だったのか?は良く分からない部分がある。ただ何人か候補がある。天皇家に良く似た神器のセットを持った王が見つかってるから。


 ただ神器についてはかなり注意が必要になる。これ元のルーツは多分ブリヤートの6種の神器神話だと思う。実際出土する神器の数には全く統一性が無い。だから逆に言えば数が少ないほうが良い。ただ難しいのは元は2種の神器が3種になったとの話があり、これがややこしい。


 それでも多分ここかな?ってのがある事はある。おそらく都落ちを華々しい東征に捏造したのが事実だと見ている。しかも何代にも渡ってのし上がったものを神武一人でやるという大事業にしたのも派手さを演出するためだと見ている。


 アマテラスは嫁を貰ったのを表してるか?ならそれはたまたまだと見ている。わざわざそんなややこしい事情演出的な藤原家が記録すると思えない。これは当時稲作をベースにしたので、おそらく元の天皇家がそれなりの氏族だった海人や騎馬民族的なものからの変遷が大きいと思う。なんでも南方の稲作民には女神の太陽神があるらしい。これは世界的に見て特異な例なので、ほぼこれに対する統一と言う編集が目的だろうなと見ている。


 後3種の神器は、これも神話に詳しい藤原家が元のスキタイの方を取ったのだと思う。どうやってその情報?となるが、黄泉の国の類似点など、藤原不比等は当時最高レベルの神話のスペシャリストだった可能性がある。雑多な神話を国家統一と天皇の権威付けって目的のために作っていったセンスが見事だとなるから。


 後女神の最高神は他にも中国の文献に日本神話としてあるらしい。この辺りも神話オタクっぽい感じがある藤原不比等の権威付けの可能性が高い。中国向けの作為じゃないか?とも見ている。


 全く物証が無い遺伝からの、しかもまだ確定してない天皇家=D系からの妄想といわれても仕方ない話し。でも自分ではまあ悪くないんじゃないか?と見ている。そこから私が思うに当時から天皇家自身は土着の古来からの縄文系だと思ってないって結論になる。後からY染色体から勝手にネトウヨが盛り上がってるだけで下らないと私は見ている。


 出雲王朝の婚姻関係を見ていればそれが分かるんだ。ただし諏訪家のC2C1が大陸系であるとしてになる。これについてはずっと追い求めてるが、縄文時代に細石器を持ってきたシベリア集団が居る。候補としてQもあるが、日本で皆無なのを考えて、C2C1がその候補だろうと見ている。


 変異を見て、縄文系と弥生系を分けられないのか?と見てるのだが、良いデータが無いので諦めてる。様々な傍証から諏訪家のC2C1は近年入ってきた弥生系だと見ている。


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