冥界神が人間界にいるワケ～冥界は魂不足です～

神々が眠りについた世界『アーティクシ』
人族と妖精族は神の代わりに世界を統治し、国を作っていた。

しかしある日、魔王が魔物を率いて人間を襲い始めてしまった。
魔物の牙は肉を切り裂き、その腕は骨を容易く折り、その存在は魂を人間界へ固定させた。

人間が魔族に頭を悩ませていた頃、魂が冥界に来ない事に頭を悩ませていた存在がいた。
神々の中で唯一目覚めてしまった神、その名は冥界神メランズイヤー。通称メラン。

これは人間界に留まる魂を冥界に送りつつ、魔王に挑もうとする冥界神の物語。