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シノヅンとかいうあだ名はありきたりじゃない?

鴬坂学園。近隣だろうがそうじゃなかろうが有名な超進学校。男女共学にもかかわらず全寮制のこの学校に俺は二ヶ月前から通っています。追記、めちゃくちゃ広いので俺は未だに迷子になります。


新入生もようやく落ち着いてきたであろう某日、朝。俺が靴を履き変えていると前方から男が歩いて来た。


「おはよう、ハル」

この男の名前は篠塚雅宗しのづかまさむねいかつい名前をしているが本人はとても爽やかな男前です。細身ながらもしっかり筋肉がついている体は、180㌢前後はあるだろう。別にうらやましいわけじゃありませんよ?俺だって平均身長はありますから。


「雅宗ってさぁ、何か部活入るの?」

「入りませんよ。なんでですか?」

「いや…素晴らしい筋肉をしているなぁ、と」

あれ、これってセクハラじゃね?アウト?アウトなのか?その苦笑はどっちなんだよ、雅宗。


「ハルはどうするんですか?」

「もちろん入らないよ」


ちなみに雅宗は俺と同い年だ。俺が留年したわけでも偉そうな態度をとっているわけでもない。だが彼は敬語を使う。…俺、だけに。この特別扱いは嬉しくないです。あれか。距離を置きたいのか。え、ひょっとしてイジメ?イジメる事はあってもイジメられた事はない俺が?イジメ!?

「え?どうしたんですか!?若干、涙目ですけど」

「なんでもないよ。ガラスのマイハートが傷ついただけだよ」

「はい?」


俺の言っている事が分かっていない雅宗は、とりあえず飴をくれた。初恋の味ってなんですか。チョイスが可愛いから許しちゃいますよ。

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