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夢オチ

夜か?……いや、まぁ夜か…深夜3:45

烏が鳴いてる、どうなっちまったんだ、都会は?

アイツら鳥目だろ?




こんな事を考えてしまうくらいに………




寝れねーー



今日、昼まで寝てたからだ


『カーカー』

『アーアーアー』



それに比べ………烏は元気だなーーー、生け取りにして焼き鳥にしちゃおうかな♪



………………そういや昔、空を飛べる鳥が羨ましくて、鳥になりたいと心底願ってた5才児がいたな。


そいつは親に

「鳥になりたい!」と言った


親がとる行動はただひとつ――――――――――――“高い高い”

まぁ良かったんだけどね。

楽しかったしさ。



幸せだったしな…

例え掴まれて持ちあげられただけでも、飛んだ気になれたんだから…


そんな純粋な子が13年もすると、烏みたいに真っ黒になっちゃうのが、都会の神秘ってやつだね。


そういや、“鳥になりたい”とか最近思いもしなかったな…

……これが老いるって事か。



『カチャン…!』



なんだよ、ベランダから異質な金属(?)音……ここは、団地の3階。



ハッ…そういう事か…いい度胸だな。泥棒の分際で、この俺の思い出を打ち消すとはよ……


家には木刀が5本もあるんだ

…いくしかねぇだろうが!!


木刀を両手に持ちニ刀流!

カーテンを開けて窓を開ける、…木刀を振り上げる。狙いを定め…………?


狙いは烏?



「…あーあ……なんだよ、烏かよ…あっちいけ!シッシッ…」

もう一本の木刀を脅しで振り上げる


…つまりは、この時万歳の格好になってるわけで

まさか烏が部屋に飛び込んで来るとは思って無いわけで

木刀は零距離勝負にはあまりにも不利なわけで


侵入者!侵入者!侵入者!

緊急事態!緊急事態!

やばいぞ!


あいつなんの病気持っててもおかしくねぇぇェェェ!!


『騒ぐな!!』

「うるせぇーー!!!!」

『…え?、え?ちょ―――……!?』


両手をクロスし、左手は右から右手は左から、そして…踏み込みと同時に切り込む。

一番破壊力が出せる技だ。



《ギャンッ……!!》


烏の体に的中…烏は変な方を向きながら落下。


「……仕留めた。」

……が部屋に烏の死体はきつい、と今さら気付く


「何か会話した気がするが……まぁいいや。それより、ヤバいな、何かの保菌者だったらどうしよう………」

取りあえず、烏を木刀でつっつき、生死確認

当然、動かない。

「さて、と…」


木刀で烏をハサミ、いざ夜の闇へ…



『待てコラァァァァァ!!!!!』


烏がクチバシを鳴らした。


頭が一瞬止まる、そして考え出す。

・コイツは死んだはず

・蘇る

・スゴイ

・貴重

・しゃべってる

・+100の価値

…………………結果。確保!!!


判断が決まる。腕を伸ばし掴みかかる


『……ガキが!!』


烏がその黒い羽を羽ばたかせ、風を飛ばす。

「…え……?」


気付くと、窓は部屋の端に……いや…俺が端に来たんだ。


飛ばされたのか?



《ドンッ!!》

身体が打ち付けられる…

「ガハッ!?、ゲホ…ハー…ハー」

肺が一瞬、止まりやがった。

「テメェ…、ハー…、な…だよ?」

……声にならない


『見ての通り、ただの烏だ。なんだ、息も出来ないか?』

…待てよ、世の中、いくら烏が頭良いからって喋るのは許されねぇだろ?

…しかも今、俺馬鹿にされた??


「ザ…ンナ!」


『は?なんだ?聞こえ無いぞ?』



「ザケンナ!!!」



木刀を持ち一刀流――…一撃でしとめてやる…!―――


『辞めろ、馬鹿が…』

《ガン……カン…カラン》


「なッ!?」


足下に転がってきたのは、木刀の切っ先


一瞬あいつに触れた、ただそれだけで、砕けやがった……


「マジかよ……」


『マジだ、決して夢じゃねぇよ』

………じゃあ、俺はどうなるってんだ?

夢落ちならともかく、このままだと最悪なんか、殺されそうな展開もありそうだし


……最高でも精神科行きは免れねぇじゃん


その時、烏がニヤケた。


『大丈夫さ、お前は普通だ、まだな。ただ俺が少し特別なだけさ…』


「なっ!?」


『お前が初めてじゃないんでね、反応は読めんだ…』


なんだコイツは…こんな、ちっこい黒い鳥のくせに……


『あ、あと安心しろ…殺しはしない………そうだな、シラフで話すのも疲れるし、酒持ってこい。』


「は?」


待て待て待て、なんだコレ!?

……落ち着けー俺


……確かに、俺も現実逃避ができるならしたいさ


だけど烏と一緒に酒飲むって、なんか、逃避とかじゃなくて、もう脱出じゃない!?


言い換えれば、〈不思議の国の住人許可証〉発行みたいな。

『あ、ツマミは生ゴミでもなんでもいいから、ほら、オレラは、地球に優しいし…オマエラみたいにゴミださねぇし』



そこだけリアル設定!!?


え?何??しかもコイツさりげなく今、全人類見下しやがりましたよ


俺が色々と考えているといい加減烏がキレ気味に

『……早くしろや、…………いつでもバラまけるんだぜ?』

脅してきた……


「あの、何を?」

イヤな汗が背中を流れる…


…アイツは真顔(多分)でクチバシを開いた

『……細菌兵器』


……………やっぱりか


―――――――――――10分後



『最近はゴミの日まで覚えてきてさー

それによーもうトラップとか防止とかあんなのは、生まれすぐに突破の仕方教えるからさー…』


「頭良いですもんね。」


『まぁな、頭といえば……何か、カツラかぶってる奴いるじゃん?

あいつらバレてねぇつもりかもしれねぇが、もうバレバレ。

…だからいつも巣に近付いたら見せしめに、カツラの奴だけ集中攻撃よ…もちろんカツラとるだけだけどなー』

はい、完全に出来上がっております


しかも俺が接待の役です

頼む…どうかこれが夢であれ…!!


ったく、これじゃあラチあかねぇな…

一体、何しに来たんだコイツ?

下手な理由だったら、酔わせて捨てよう…

細菌撒かれる前に……




――――――この時、俺は思いもしなかったんだ

「あの、一体何しにきたんですか?」

まさかコイツとの出会いで、俺の人生が変わるなんて



『ああ、そういや言って無かったな…

俺は、お前の願いを一つだけ叶えてやりにきた…』


考えもしなかったんだ――――「そうか…なんかトコトンメルヘン街道直進するんだな……」


『馬鹿が…メルヘンはハッピーエンドしかないが、俺はそんなに甘く無いぜ!!!』


「じゃあ、却下の方針で、そしてもう帰ってください。

まだ夢落ち間に合います。」


『まぁ、大丈夫だって…取りあえず話してみろよ、なんかあるだろ?

こう…、人前で話せないような、なんか嫌な感情を煮つめて、固めたみたいな、奴?』


「うーわー…本当にメルヘンじゃねぇー!」


……と、言われてもな…なんかあるか?

人前で話せないような??


…………………あった。

「あの、じゃあ彼女欲しいです」


『却下』


「えーー!?何その選択肢!?」

『まず、それはお前の努力でなんとでもなる。それに人前で普通に話せる。

……そんなもん自分でなんとかしろ!!』


「ぐっ……何も言えねぇ…」


『なんかさーあんだろ?ウルトラマンになりたいです。とか、ショッカーになりたいです。とか…………鳥になりたいです。とか?』


「えっ?」


『いいか?俺はランプの精でも、七つ集めると呼びだせるドラゴンでもねぇ……叶えてやるのは一生努力してもかなわない、そんな奴さ。』


「一生…叶わない?」


『そうさ、なろうと思えば、独裁者にだって思考と努力でなれる……でも巨人にはなれない、鳥には…なれないんだよ。

それくらい分かるだろ?

つまり、努力の外にある願いを叶えてやるのが俺の仕事なわけよ?』


「…なりえない物になる、やっぱりこれは夢落ち向けだな…」


『だが、夢じゃねぇ…願え。お前は何を望む?』


…信じてなんかはいない、きっとコイツは俺が頭ん中に作り出した、産物…直ぐに目覚めていなくなる……


なら、言ったっていいじゃないか…


願ったっていいじゃないか…


「俺は…鳥になりたい。」



『承知、また会おう、俺の兄弟候補さん……』




チチチチチチチチチチ…カチャン


ほら、やっぱり夢落ちだ。


「はぁー、明日から学校か…面倒くせーーー」


明日から高校3年生が始まる

嫌な年になりそうだな……こんな夢からはじまんだったら


あ、その前にビデオショップにビデオ返さなきゃ……


さて………朝の支度を整え準備完了!


いざ向かうはビデオショップ!


外はポカポカ陽気…


いやー…春だねー


気持いいなーオイ。


さて……………

こんな日は静かな時間が流れるのが何よりの平和なんだろうが……


なんだ?

この、不調和な機械音は??

あ、なんだよ

「ピーポー…ピーポー騒ぎやがって」


しかも、チカチカ光りやがって…


ムカつくなー


なのに何故足がそっちへ向かうのか?


人間って嫌な生き物だな…


パトカーに救急車

にぎやかだな……

その中心にいるのは………

「だーかーらー、急に後ろから押されて、バックとられたの!!分かる!後ろから!つまり……犯人の顔なんて見れ無かったわけ…あーもーアレに財布とか色々入ってて…もーうーー刑事さん…何とかしてよ!?

救急車は大丈夫ですから……ハイ、すみません…」

………………女の子???


なんだ、引ったくりか……


いいや、行こう。




あーあ、せっかくの気分が台無しだ…

どうしてくれんだ、この野郎…


この同じ空の下の何処かにいる、ひったくり野郎に思いをはせる……


あーあ、いいやビデオショップに行こ。


そして、今日1日を楽しもう……


商店街を抜けてくか……近いし。


まだ、午前中だし、商店街に光りが差し込んできれいだしな…


人もマバラだしなー


……………………………さて…問題です

人がマバラでかつ、明るい

そんな中で、一人汗だくで走り……

黒い服で目深く帽子を被り、顔を隠した男を…

貴方はどう思いますか??


そして、ココに暇人が一人………ビデオを持って立っています…


そしてこの人は好奇心強めです




…………………勿論、尾行するしかないじゃないですか?


おっと、なんか捨てようとしてんな、あいつ……

財布かな?


あ、捨てた………


拾ってみますか




白いかさばる大きさの財布だった………金は入って無い。

レンタルショップのカードに、身分証明書、


………ああ、やっぱり。

これあいつのじゃねぇな…


身分書の写真から判明

アレ?アイツ……いなくなちゃった。



ま、いいや。後で交番に行くとして、先ビデオ返さなきゃ…


拾った財布をポケットに入れて歩き出す

目指すはビデオショップ!




―――――さっきも言ったが……今日はいい天気だ。


なんか自然と鼻歌まで出てくる…それぐらいいい天気だ




しばらく歩いていると入った事ない喫茶店があった


今は11時か…


ちょっとコーヒーでも飲んでいくか……


やはり気分は人を活発にさせるね。


店内は静かで、優しい感じで、明るかった


さらに、癒し系な曲が流れ…いい感じだ

店の名前は……【夢屋】

今度もココにきたいと思う店だ


取りあえず、一番奥の席が空いているからそこへ


店員さんに一番安いコーヒーを注文

のほほんと時を過ごす

なんか本持ってくれば良かったな…と考えはじめる。


あ………そういや、財布拾ったんだ…

中に身分証明書があったし、連絡でも入れてあげるかな…財布をポケットから出し。

身分証明書を探す…


「……コーヒーです。以上でよろしいでしょうか?」


無愛想な店員さんがコーヒーを持ってきてくれた


「ハイ、大丈夫です。」

目も合わさずに返事だけ返す


身分証明書は…あった。


あちゃー……電話番号書いてねぇー


「使えねぇー…」



《ガンッ!!》


「いたッ」


「あっ、すみません」

さっきの無愛想な店員に蹴られた


しかもかなり怒ってた。

…………あ、

「使えねー」を勘違いしてくれたのかな……

スネを蹴ってくんだもん、きっとそうだな。くそ…女の子だから、なにも言えねぇーー


しかも俺が悪いっぽいな………


まぁいいや。


ゆっくりしてこう


痛みが引くまで…いや、その3倍くらいはゆっくりしていこう




「ねっねっ…―――…―…――」


「うん。―――さぃ……―――」


「…当に!?」


なんだ、店のカウンターの方が騒がしいな………


静かな店だけに、小声も結構聞こえんな……

うーーん、少し眠くなってきちゃった……


少し昼寝するか……5分くらい……




―――――――――――――――

『おい』


「????」


『時間が無い…手短に話す……早くそこから逃げろ!』


「お前は誰だ?何だココは?真っ暗でなにも見えねぇ……」


『話しは後だ……いいから、早く……』

〈ウー…ウー……ウー…〉

「何だ?この音?」



『ちッ…間に合わねぇ…』

――――――――――――――……………


何だ……夢かよ。


また変な声が聞こえたけど……


何だ…なんか店内が少し色が変わった?


いや……赤く点滅??


…………あっ、パトカーが店の前に一台止まってんのか……


…………………な!?!


何かあったのか?

さっき何かカウンターの方が騒がしかったけど……



あ…店内にあれ…警察だな…

店員さんの接し方が少し変だ。


あ……なんかこっち指さしたな…


うん?、警察と思わしき人がこっちに来るな……


「君…ちょっと、来てくれないかな?」


何言ってんの、この刑事さん?

「えっ?何処にですか??」


「いやいやいや、分かるだろ?ダメだよねー人の物とっちゃあ?」

ヤベ…コイツ、言葉はなめくさってるけど、すげぇ殺気みたいなのが漂ってる……

「あの…言ってる意味がいまいち…」


「この財布君のじゃないね?」


「ええ…そうですけど?」


「ずいぶん正直な奴だな……………ひったくりのくせにな!!」

「え?ひったくり?」

「ああ、この財布ひったくったバックの中に入ってたやつだろ?」


「いや……コレはさっき、なんかいかにも怪しいげな黒い男が捨てた奴を拾って………」

「その言い訳の方が怪しいつーのに気付かんのかい?」


「いや………俺が取ったって証拠は?」

くそヤケだ…この野郎!!!

「いやいや…君面白い子だな…今、目の前に物証があるだろ?君の手の中に?」


「い、や…ちょっと待って下さい。本当に取っちゃいないですよ。拾ったんですって!」ヤバイこの展開はヤバイぞー。



「いいかげんにしたら?私のバック取っておいて…?」


「いやだからバックなんて知らな………」

待て…今、俺は誰としゃべってんだ??


「あの…貴方は?」聞いてみよう。

「あんたでしょ?今朝私のバック取った奴?」


今朝?私の?バック?

その瞬間記憶がフラッシュバック!!

あの時、パトカーや救急車の中心にいた女の子の顔が思い出されて………今目の前にいる奴の顔と重なる


あれ……一緒の顔してる………そして、さっきの無愛想なウェイトレスと同一人物だな、声が同じだ




って、えーーーーー…

何この状況、今朝見た被害者に今また再会して、こんどは傍観者ヤジウマから冤罪被害者に……


世の中本当に狭いな…


待てよ

でも、他人のそら似って事もあるんじゃないか……


「あの…ひょっとして、今朝…警察には押しがつよくて…救急隊員には腰が低かった、人ですか?」


「あんた…あの時いたの!?」


よし……いいぞーなんか誤解が解ける突破口が見えた――

「やっぱりお前か、あのなーーこれ犯罪者の特徴なんだがな…犯人は現場に戻ってくるんだよ…」

気がしたんだ―――


「なんすか、その一昔前の法則は!?しかも、それ結構、犯罪の分野によるじゃないですか!?」

本当にめちゃくちゃだ…なんだ[やっぱりか…]って目しやがって…!


「私もこの刑事さんと同じ意見よ。

やっぱりあなたね…」

こいつもかーー!!!!!


「それに刑事さん、この人さっき私の財布の中見て、お金が入ってないのに気付いて、『使えねー』とかいいましたよ!!」



…………なるほど、それでスネを狙ったわけか…



ヤバイ……俺の行動すべて犯人につながる…説明しねぇと…


「そ、それは身分……」


「君には黙秘権がある…これから言うことは裁判での証拠になる」


裁判沙汰にーー!!?


――――――――――――30分後…


「君まだ未成年か?うん?大丈夫だ…正直に言って謝れば、大事にならないから……」

取り調べ室にいる俺がいた。

「あの刑事さん、俺本当にやってな……」



《バンッ!!》 お願いだから机をおもいっきりたたかないでーーーーー!!


「いいかげんにしろ!!!何処に『あ、アイツ怪しいな…』って思ってついていく馬鹿がいるんだ!?」


「ココにいま…」


「まだ言うか!!!」


ヤベーーマジコエーーーー


なんか認めたくなっちゃうよーー


いや待てよ…

俺は踏み絵でもさせられない限り認めんぞーー

戦い抜いてやる!!



《ガチャンッ……》


取り調べ室のドアが開く…


「あの…村上さん…」

この野郎の名前は村上か…覚えておこう……

「―――……――――――」


「マジか!?―――…」


何、話してんだろ…




「あー、言いにくいな…」


「いやでも、もうかえしてあげないと…」


「分かった」


二人の刑事の話しが終わった


そして一人が出ていく


また村上と二人っきりだ……


はー〈二人っきり〉って文字面はいいんだけどねー


この言葉もTPOが大事だな……


「君…名前は…たしかー」


「三河 悠佑です」


「そうか…三河君……………もう変な人について行っちゃあダメだぞー」




……………………………え?



「今、あるひったくり犯が捕まった……ソイツが今朝のもやったと供述したんだ…つまり君は冤罪だったんだよ……いやーーーー………ドンマイ!」


ドンマイじゃねぇーーーーーー!!!


「よし、君は釈放。帰ってよし。あ、あと犯人がこの携帯持っててな、多分さっきの喫茶店の子のだ。

………返しておいて。」



…………………………………えぇ?


「…と言いますと?また会いにいけと?」


「大丈夫…もう連絡は入れておいた」


「そういう問題じゃ…」


「いいか…男は度胸だ!!」


「そういう関係じゃ…」


「大丈夫だ、きっと、いい関係になれるって」


「…そうじゃねぇーー!!!!!!!」









――――――10分後


俺は【夢屋】の前にいた。


なんて態度で会えばいいか…


俺は悪くないのに……


取りあえず会って返して、すぐ帰ろう



勇気を出して一歩踏み出す


《カラン…カラン…》


鐘が俺が店に入ったのを告げる……


カウンターのウェイトレスに………

「あ……」

「あ…」


ああ、いきなりか…


「アンタ、私をどうしに来たのーー!!?」

ウェイトレスが叫ぶ


「ちょっと待てーーーその反応はねぇだろ!!?」


こんな態度かよ………


「取りあえず落ち着け、別に何もしないから、な?」


「いや、アナタは私を恨んでる…………何?身体狙い!?

こんのケダモノ!!!」



何を先走った?

このアマは?


おいおい…店内の視線が痛いよ


「な 、なぁ…村上…いや刑事からなんて聞いてる?」


「え?警察からは…《あーもしもし、なんかアイツ違った、うん冤罪、だから釈放ね。で…そっち向かうから、仲直りしてよ。》って…」


村上ーーーーー!!!!!


なんか俺が仕返しに行く見たいなそんな言い方じゃねぇか!!



「あの……まぁ別にもう怒ってないから…」


「ウソ!!」



えーー……


「あの、じゃあ何かおごって下さい。」


「…………………………………それで許してくれるの?」


「はい、それで手を打ちましょう。」


「じゃあ後少しで仕事終るから、待ってて。」



え?この雰囲気の中待てと?




あの子…天然?

なげぇ…5分ってこんなに長かったか?

カップヌードルの待ち時間よりなげぇ………


「お待たせー」

やっと来た……


「何が食べたい?」


さて、ここでなんていうかで男が試されるわけで……


「おい…坊主、ここで食ってけ…な?安くしてやるから…いいよな!?」


……………………………………厨房から罵声が……


「あっ…じゃあココにしよっか?」


「ハイ…」


また一番奥の席を陣取る


すぐにウェイトレスがきて注文を聞く。


「私はケーキとコーヒーで」

「うん、分かった。他は?」


あ…やっぱり同じ職場だけあってフレンドリーだな。


「俺は…」


「コーヒーだけね、以上で?」


なるほど同胞の敵は自分の敵って訳か……


「いや…俺は…」



「坊主ーー!!!!!コーヒーでいいんだな!!?」


「……ハイ」


今度はカウンターから同じ罵声が……



さて…話すつもりは無かったからなんて話せばいいんだ?


すごくヤな空気が流れる……



「あの…今日は本当にごめん。まさか人違いだとは思わなくて」


先に出たのは彼女だった


「あ、いや俺も行動が紛らわしかったし…」


「まぁね、人の財布をチェックはどうかと思うよ?」


「ハイ…すみません」


結局、怒られんのおれかよ…


「でも、あれは電話を入れようと電話番号探してた訳で、けして物色してたわけじゃ……」


「でも、見たでしょ?」


「ハイ……」


「まぁ…いいけど見られて恥ずかしいもんはいれてないし…」


「お金も無かったしね」


《ガンッ!》

ちょっ……またスネが………まじで、もうスネは蹴らないで……


「何痛がってんの?男でしょ?」

な、なんて理不尽な…

「いや……なん発もくらってりゃこうなる……」


「まぁいいや…一応私の名前教えておくね…綾野あやの 綾香あやかね、よろしく。」


………………………………この名前を聞けば…みんな考える事は一つだろう……


「あの…どっちが名前?」


《ゴッ!!》


「スネがー!!!」

後書き………第一話から書く事は……あの誤字とか分が稚拙でごめんなさい

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