高校生活初日
「卒業生入場!」
…もうこんな時期かぁ,早かったなぁ…高校生活。
俺の名前は名取周。
みんなは「シュー」と呼ぶ…まぁ別にそんな事気にしてはいないが。
今年,俺は高1になった。知ってるヤツいんのか?ってちょっとガキみてーな好奇心がわく。ダッセー。
「ん,クラス表みっけ…」
と,ちょっと近寄ってみる。
「えーと,俺は2組か…って!泰雅と恭も一緒かよ…」
恭はともかく泰雅かよ…えーと,後は五十嵐空?だれだコイツ?
俺と泰雅と恭は,幼馴染。
泰雅は天真爛漫,いつもウルセー。
恭は頭が良い。成績は上の中くらいか。
中学の時,クラスのヤツらは俺,泰雅,恭のことを何か「イケメン3人衆」って呼んでた。
何でだろうな…?
教室に着いた。1-2ってココでいいんだよな…
「お,泰雅ー恭ーはよー」
「はよー」
「おはよ」
と,気軽に声を掛け合う。
「お,シューじゃん!はよー」
「あ,猿岡,お前いたんだ。」
「ヒデーヨ!」
コイツは,猿岡隆。中2からずっとクラス同じだな。そーいえば…
コイツ,存在感ネーな…
「おーい!猿岡ー!」
「あーい!じゃーなシュー」
やっと行きやがったか。うっとーしーヤツだ…
「そーいえば,泰雅と恭は何でココきたんだ?」
「俺はお前についてきた。」
「俺も。」
「あ,そーなんだ…って!何でまた!?」
「いつも,一緒にいるからな。」
「俺も…そう思う。」
「みんな俺についてきてくれたのか…」
何かめっちゃ嬉しい…
「正確には2人だがな。」
「そこはいいだろ!」
クソ!せっかく良い気持ちだったのに,恭のせいで…!クソ!クソォ…!
キーンコーンカーンコーン
「席に着いてくださーい!」
ん?担任か?えーと,俺の席は…あった。
「よろしくネ☆」
「ん,ヨロ…」
だれコイツ…
「えーと,俺は名取周…」
「私は野村京子。」
「へぇー」
本当はどうでもいいけど…一応相槌を…
「えーと私の名前は,鳥山千秋と言います。教師暦は――――」
って!この先生いきなり自己紹介始めやがった!
「――――ということなので,宜しくお願いします!」
やっと終わったか…ん,そろそろ入学式じゃねーのか?
「それじゃあ,体育館へ移動でーす。」
まぁ,俺たち1-2のクラスは,知ってるヤツ3人ってとこか…
数十秒間歩き続けると…
ここが体育館か…結構広そうだな。
そこから,クソ長い校長の話が終わり,入学式終わりを迎えた…
「以上をもちまして,平成○○年,第14回入学式を終わります。」
やっっと終わったか…
また数十秒間歩いて,教室に着いた…
「ねーシュー君!あの校長先生,話長かったね!」
ああ,またコイツか…
「そーだね…」
「私的にー話長い人嫌いなんだよねー,だってさー聞くのめんどくさいしー―――――って訳!ってシュー君聞いてる!?シュー君!」
お前人の事言えんの…?
そーいえば,猿岡は誰と隣なんだ…?お!あいつは確か中3の時クラス同じだった佐々木…佐々木…
「シュー君!!」
「あ,え?何?」
コイツの事,忘れてたぜ…
「もーシュー君,可愛い顔して話聞いてないんだからー。」
関係ネーだろ…
「担任誰だろーね?」
「担任って朝の人じゃねーの?」
「あれは挨拶回り!」
挨拶回りであのクソ長い自己紹介してたのか!
「はあーやっと帰れるぜ…」
「シュー帰ろうぜー」
「…」
泰雅と恭か…
「おう!」
てな感じで,俺の高校生活1日目が終了した。