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昔なんて振り返るもんじゃねぇ。

とある王城の一室。

そこで男がでかいソファにめんどくさそうにだらけていた。

その前には金髪の豪華な服を着た綺麗な少女がいる。

『ねぇ、一つ言っていいかしら?』

『どうぞどうぞ』

『あなた、、、人の部屋って少しは礼儀を弁えるものって自分で思わない?』

『嫌だよめんどくさい。これが嫌ならさっさとレナと帰らせてくれ』

『いや、、そうね、呼んだのは私だから少しは我慢しないいけない、、のかしら、、?』

あーすげえ素直。

『ハハッだろ?というわけで帰え』

『らせるわけないわよね!騙されないわよ!!』

机をバシンッと叩き俺へ顔を近づける少女。

というか、何故こうなったのか。

俺なんかしたっけ?ちょっと思い返してみるか、、



〜王城の廊下〜

『いやーめんどくさかったー』

『ろーくん何に対してもめんどくさがるでしょ』

『よくわかってらっしゃる〜』

『でも、、、好き、だよ?』

『おおう、唐突だな?俺も好きだけども』

『あなた達仲良いいわね、、』

そんなことをいつのまにか最初見たあの豪華な服に着替え終えていた金髪、、もといミルラがそう言ってくる。

そんなこと言われてもさっき騎士団長にあってめんどくせぇ説教を受けたばっかりなのでこれぐらいいいだろう。

でもなんで俺も説教されたのかが一番意味がわからなかったが。

てかさっさと帰りたいからこのまま何もないことを願う。

そう思ったらなんか兵士みたいな奴が走ってくる。

『レナ様!少しお時間をいただけるでしょうか!』

え?

『わかりました』

え?

『じゃあろーくんちょっと用事してくるね?』

『お、おうわかった、、』

クソがなんでさっさと帰らせてくれないんだよレナが帰ってくるまで家行けねぇじゃねえかよふざけんな。

イチャイ、、ゲフンゲフン、帰らせてくれよいい加減!

『ふふ』

『ど、どうした?』

いやまさかな、さっさとレナと帰れないからムカついてるのはバレてないはずだ。

そんな俺に近づいて耳元まで近づくと。

『かわいい』

そう言ってぱたぱたと兵士と別の所にいった。

、、、くっそその言葉は反則だろ、、後で仕返してやる。

『ねぇ、ちょっといいかしら?』

『嫌です』

『なんでよ!レナもいないんだから少し付き合いなさいよ!』

『うるせぇ!彼女がその場からいなくなったからってすぐ乗り換えようとするクソみてぇなやつに俺はなりたくねぇ!』

『別にそんなこと言ってないじゃない!しかもなんで他の人の彼氏奪うなんて事しなきゃいけないのよ!』

あーやべーめんどくせーどうしましょ。

『知るかよ!いいから俺はレナをま』

『いいから!!こっちに!!来なさい!!』

そう言って腕を引っ張られ抵抗し、、あれこいつ力強いいいだだだだだだだだ!!こいつ握力どうなってんだよ!?ハ◯クかなんかかよ!こいつ緑で筋肉ムキムキにでもなんのかァァ!HANASE☆!HANASE☆!

引っ張られる!腕がちぎれるぅ!!レナァァァァァ!!

そうして俺はミルラの部屋に半ば強制的に放り込まれたのだった。



、、、あれ?俺なんも悪いことしてなくね?

なんかあるかと考えるがやっぱり何も思いつかない。

どう言う事だ!さっさと帰らせろよ!

『ねぇ、私の話聞いてる?』

『あぁ、聞いてるよ聞いてるなんでアボカドがバターになるかだろ?』

『全然話聞いてないじゃない!てかアボカドってなによ!!』

まじかこいつアボカド知らないのかよ、まあ俺も食った事ないし味もわからんけど。

『はぁ、はぁ、、あなたといると疲れるわ、、』

『褒めんなよ、、何も出ないぜ?』

『逆に何か出たら怖いわ!』

『はい空気あげる』

『いらないわよ!!』

本当に騒音である。俺のせいでもあるが。

『で?何が言いたいんだよ。前置き長すぎだろ』

『長くさせてるのはあなたよ!!』

『はぁ、まあいいわ、グロウって言ったっけ?単刀直入に言わせてもらうわ』


『あなた、レナに何をしたの?』


『、、は?』

『だから答えなさい。あなた何をしたの?』

『愛しただけだが?』

『すごい素直に言うわね、、でも信じられないわ』

いやなんでだよ本当に愛しただけじゃねぇか俺他なんもやってねぇよ。ニートしてただけだよ。

『なんで信じられねぇんだよ?つかお前はレナのなんなんだよ』

『レナは私の、、元専属騎士よ』

へー。

、、、嫌だからなんで信じられねぇんだよ!

『レナは一年間私の専属騎士だったけど、、なにをしても笑顔一つすら見せてくれなかったわ』

『入ってくる前に両親を亡くしていたとは聞いていたから何とかして笑顔にしてあげようと頑張っていたのだけれど、、あなたをみると意味がなかったみたいね』

そうやった悲しそうに顔を歪める。

ほへーそうだったのか。レナが両親を亡くしていたことを俺は初めて知った。そもそもレナはあまり自分のことを話そうとしないし話さないことは俺も詮索したりしないので分からなかった。

『だから信じられないのよ、何もしても笑顔一つ見せなかったレナがあなたにだけすごい、、ふにゃふにゃだから、、』

たしかにふにゃふにゃである。何も言えねぇ。

『ま、まぁ、あいつがなんでああなったのかは俺も知らんなー』

そう言い終わった瞬間ウウウウウとサイレンが鳴り響く。

『オーク襲来。オーク襲来。一般市民はお逃げください。繰り返します、、』

『おいおいこれやばいんじゃないの?』

『あーいえ、、大丈夫だと思うわ』

は?何を根拠に言ってんだ。根拠を見せろ根拠を!

『いやいや大丈夫じゃねーだろどう考えても。逃げていい?』

いやなんか困った顔でミルラが見てくるがなんでんな顔でみられなきゃなんねーんだよ!

『別に逃げなくても、、ベランダで見る?』

『めんどくさい』

『レナが出てくると思うわよ』

『はっそんなのに乗せられると思うなよ(キリッ)』

そう言いつつも俺の体はベランダに向かっていた。

『もうベランダ行きそうになってるじゃない』

『あれーOKAPーZO!?』

『あなたといると漫才してる気分になるわ、、』

『さっさと行こうぜ?』

『あなたがやってるんでしょ!?』

そんなバカなことをやっていると景色がよく見えるベランダに着いた。

そこにはおびただしい数のオークが軍隊でも組んだかのようにこちらに進行してくる。

誰が統率を取っているのかわからないが本当に綺麗に迫ってくる。進◯の巨人かな?

ざっと一万ぐらいいそうである。

そういやオークは大体手練れの兵士が三人必要らしいが、

『でも案外なんとかなりそうだな』

『何を根拠にいってるのよ、、あっレナがいるわよ』

たしかに空中でレナが丁度オーク達の真上で停止していた。なにやら目を閉じて集中している様子だ。

『、、ん?なんか嫌な予感』

レナが目を開いた。


『暗黒爆破』


黒い光がオーク達の所に真っ直ぐ落ちていく。

そして次の瞬間。

目に見えたオークが爆風を撒き散らしながら爆散していった。これがム◯カ大佐の気持ちか、、

環境破壊は気持ちいZOY☆

↑それ違う!

まあ凄まじい攻撃力である。

とんでもなくでかいクレーターができている。

こちらにも爆風の余波が来ているのだが。

立つのが辛い!

あっレナがこっちに気づいた。

凄い勢いでこっちにくる。あれ?減速しないんですか?

『グハァ!?』

腹に突撃されて結構な衝撃と共にレナが突っ込んできた。

『ろーくん!ろーくん!』

『おっおう、どうした、、?』

すごい物欲しそうな目でこちらを見てくるので何かわからずとりあえず頭を撫でるとそれでよかったのか凄い嬉しそうに顔をうずめてくる。

か わ い い

『あなた達本当に仲良いのね、、』





〜王城地下牢獄〜

コツコツと靴の音だけが聞こえる。

この地下牢獄は入り組んでいて迷路みたいになっていて地図がないとここがどこかすらわからない。

『ここか、、』

そこで一番最奥の牢獄の目の前で立ち止まる。

『こいつか、暴虐のバルゴというのは』

その牢獄の中央に目を布で隠されて紫色の鎖で紡がれている男がいた。

暴虐のバルゴ。このエルラード王国でも類を見ない凶悪犯罪を犯しその凶暴性からこの牢獄に追放された者。

『こいつさえいれば、、俺の悲願が、、!』

このことが最悪の事件に発展するのはもうすぐである。




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