閑話:生理用品の・・・
「あ、あの、先輩・・・今、SNSで話題の・・・話が・・・」
先日、SNSを碌に見ないと3人に言われた椿は恐る恐る話題に出してみた。
「あぁ、家で話しされたわ。知ってはいる」
「ねー!凄い炎上よねー!」
「まぁ!永遠のテーマだな!ありゃ!」
「・・・どう考えてるかとか、どう思ってるかとか、聞いても良いですか・・・?」
「そんなに怯えんなよ!別にSNSやってる奴を目の敵にしたりとって食おうって事じゃないんだからさ!」
「まぁ、今の世の中で話題になりやすい件よね」
「これはさ、絶対長くなるから・・・なるべく短く収めたいけど・・・!」
「良かったです・・!」
「まぁ、公共施設?とかに置いといてくれりゃ楽だよな!でも、窃盗の恐れがあるわけだろ?!”その時”必要な数以上を持っていかれるとかな!」
「増えると収拾つかないわよね。でも、生理用品の支給とか補助がないのって昔からでしょ?国からは特に何もないわよね?都道府県や市区町村別で何かやってるかは知らないけど」
「私の小学校じゃ、五年生の時に女子だけ集められて教室でビデオ見た。その時に一人2枚だったかな?生理用品もらったくらい」
「昔っつったて、女は大昔からいるだろ!女がおらんと人類栄えてないからな!人類に限らず全部だけど!!十二単着てる時だってあったんだろうから、あんな重いもん着てんのにどうしてたんだよ!ちょっと調べるわ!」
「・・・」
先輩たちが乗り気で討論をし始めた。(やはり、生理というテーマは女性にとって重大なのだな)と椿は改めて思いながら、その先を先輩たちに任せるように傍観するすることにした。
「あ!生理用品の会社?が歴史を書いてある!超助かるー!で、マジの大昔は、生理終わるまで隔離だって。ウィルスかいな!!」
「本当!どれどれ見せて!弥生時代は、カイコのまゆを使って・・・蚕ってえ?絹って事?」
「その後、平安時代はふんどし、江戸時代が和紙で、明治から脱脂綿。でも高級だから新聞紙代用も・・・大正時代の器具は文面じゃ全く想像つかないわ。」
「昭和初期は戦争の時代だわな・・・使用済み脱脂綿とぼろ布を詰め込む?!信じられん!アタシだったら詰め込むより隔離されてた方が良いわ!詰め込むぅぐっ!!ダメージっ・・・!!」
想像により桃が多大なるダメージを受けた。
「それからは私たちが知る今の形ね、1960年代。親とかおばあちゃん世代ね、その時に生理の不便、不快感を改善するために専業主婦の方が作ってくれたんだって。感謝ねー!」
「やばい、さらに炎上ネタ見つけた」
「どした!なんだ!教えてくれ!」
桃、回復。
「スコットランドでは、国から自治体へ義務付けたらしい・・・『必要な全ての人が無料で手に入れられるように』!!生理用品に関することは世界中で、いまだに続いている・・!!」
「やべー!こんなの見ちゃったら余計炎上ー!!じゃぁなんで私の地区は?!他にも無料の国あるんじゃないの?!椿っち!収拾つかなくなるねっ!病みつきになるね!この話題!」
「もっともっと深掘りしないと、多くの人が納得する事を導き出せないからね」
桃の顔は輝き、百合は更に検索を続ける。
「まさか、こんな事になるなんて・・・」
「まぁ、話題の原点に戻れば、生理になった時にナプキンがその場になくて困ったわけでしょ?相当な疲労やストレス、体調不良がなければ予定日から10日間以上も前倒しって少ないと思うの」
「そうですね」
「タダじゃないから、痛手だなって思いながら使ってるけど・・・」
「?」
「私は、出かけたり気になるときは予定の数日前から生理が来てなくてもナプキンを予め装着したまま出かけるわ」
「先輩、賢い!!」