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1話:偏見

この小説は思い込みとこじつけを基に作成されたフィクションです。


ここ、(こよみ)大学の4回生には、眉目秀麗の男子学生がいる。


名を、【水無月 葵】という。

あった女学生が一度は話題にするくらいだ。


しかし、彼が所属するサークルを知ると、なぜか女子学生は皆んなこう言う。



『残念だ』と。









ーーー・・・ーーー


如月 ()()、3回生。

「水無月先輩を残念という奴こそが!!」




弥生 桃、3回生。

「残念だ!!!」




葉月 百合、3回生。

「今年もこの『残念』の季節が来たわね」




睦月 椿、1回生。

「・・・・・」






ここは、体と心の健康と幸せのつながりについて研究、討論する【人体研究サークル】である。







サークル部屋で、ヨガマットを敷き、運動をしている弥生 桃は、下を向いて俯いている後輩を見て声をかけた。



「どした?今日も誰かにサークルの事でも言われたのか?」

「実は・・・入学してから知り合った人に、どこのサークルに入るか聞かれて、正直に話と皆んなすごく驚くんです・・・」

もじもじと、少し気まずそうに後輩の睦月 椿は答えた。



「辛かったら無理して続けなくていいのよ?」

ふわふわの茶髪に、ゆらゆらと揺れるピアス。見た目からしてお嬢様感が溢れる 如月 菜の花が心配をした。



「あ!いえ!そうじゃなくて・・・このサークルへの、偏見がすごいなって思ったんです。私は、本当に運よく、たまたま高校の時に、この暦大の文化祭に来て、このサークルがどんなことをしているのか知れたんです」



「ウチら、文化祭は何もしてないよ」

メガネをかけたボブヘアーの 葉月 百合 が疑問を後輩に投げかけた。


「あ!あの!ここの副会長さんに会って、持っていた論文をちょっと見せてもらって感動したんです!こんな考え方があったんだって!」

「あれか!」

ヨガマットでゴロゴロしていた桃が飛び上がった。



「【こことの状態は体へ、また、体の状態は心へと影響する】この言葉に惹かれて、続きも読ませてもらったんです。」

「科学的根拠や証明は出来ないけどね」

言いながらメガネが光った。


「でも・・


それでもすごく興味が湧いて、この話題?課題?って、今の世の中になった理由につながるような凄いことで、これから社会に出て生きていくためにすごく必要で、重要だと思って入ったんです。なのに・・・周りの反応がひどくて、なんでだろうって」




「「「多分ね、サークル名が悪いの」」」







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