表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/193

往生際  秘策

●往生際


「覚悟しろ!」

 勇者である僕は、ラスボスの魔王ブラックを追い詰めた。

「待て」

 さすがは魔王。こんな瀬戸際でも、微塵の動揺も見られない。

「何だ?」

「今までのは全部、冗談だったのだ」

「はあ? 何を言ってる、散々人々を苦しめておいて」

「嘘ではない。貴様らと仲良くしたくてやったことなのだ」

「意味がわからないんだよ」

「つまり、ツンデレということさ」


●秘策


 俺にはよりを戻したい元彼女がいる。うまくいく確率は低い。しかし、チャンスはある。

「奈々実。きみとやり直したいんだ」

「はあ? 駄目よ、そんなの」

「わかった。諦めるよ」

「あれ? ずいぶん物わかりがいいのねえ」

「だから、今後そっちからまた付き合いたいって言ってきても、絶対に応じないよ」

「え……」

「じゃあ、さようなら。もう二度と会うことはないだろうけど」

「ちょ……ちょっと待って!」

 この速攻デレツン作戦はけっこう成功する。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ