表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お笑いミニ話  作者: 柿井優嬉


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

82/193

町の期待  町の喜び

●町の期待


 我が町は、現在の日本の多くの自治体と同じように人口減少と高齢化で悩んでいる。

 近くの商店街は半分以上がシャッターが下りたままだ。

 そんなある日、空き地になっている場所を見つめる若い普段着姿の女性を目にした。

 彼女の表情は期待に満ちあふれているといったものだった。

 そこへ同じ歳くらいの男性もやってきて、二人は微笑み合った。

 そうした明るい場面をこの町で見るのは珍しく、私は思わず二人に話しかけた。

「そこにあなた方の新居でもできるんですか?」

「ああ、私たちは夫婦ではなく仕事仲間で、新しくできるのは……」

「自動販売機です」

 じ、自販機っすかー。


●町の喜び


 我が町は——以下、同文。

 近くの商店街は——以下、同文。

 そんなある日、空き地になっている場所を見つめる年配の男性を目にした。

 彼の表情は喜びに満ちあふれているといったものだった。

 そこへ同じ歳くらいの女性もやってきて、二人はハグをした。

 期待外れだった前のことがあったから迷ったが、私はやっぱり二人に話しかけた。

「何かおめでたいことでもあったんですか?」

「ああ、はい」

「手に余っていた空き家がようやく片づいたんです」

 私、都会に移り住もっかなー。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ