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あいつか  クセ

●あいつか


「先生ー、意地悪してくるんですけど」

「駄目じゃない」

「だって、こいつ調子乗ってんだもん」

「コラー」

「わかりました。もうしません」

「そうだ。あなたたち、ちゃんと宿題やった? 提出してから帰ってね」

「はーい」

 そして、私は宿題の和歌をチェックし始めた。まずはさっきいじめられていた道くんから。

〈この世をば——〉

 やだ。このコ、本当に調子に乗ってるわ。


●クセ


「後田教頭。あなたのような素晴らしい人は、校長を目指すべきです」

「でも……」

「何か心配なことがおありですか?」

「娘が恥ずかしく思うんじゃないかと」

「そんな。シャイな娘さんでも、きっと理解してくださいますよ」

「……わかりました」

 そうして、彼女は校長になるための関門をくぐり抜け、その座に就いた。

「ママさー」と、彼女の娘がガムを噛みながら話しかけた。

「どうして生徒に賞状をあげるときの『表彰状ー』の言い方がカタコトな感じなの?」

「なんでか、そうなっちゃうのよ。恥ずかし!」


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