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なぜかやたら信頼されているらしい  ちょっといい感じだったのに

●なぜかやたら信頼されているらしい


 スーパーでパートをしている私の同僚に、大学生の美鈴ちゃんというコがいる。

「あの男性のお客さん、いつも値引き商品を買って、ケチですねえ」

「でも、結婚するならああいう人のほうが、浪費する人よりいいんじゃない?」

 そう私が返して、しばらくしてから——。

「私、婚約したんです」

 彼女のその相手はなんと、自らがケチと言った人だった。

 また、こんなこともあった。

「私、すごく考えて、やっぱり前に話したあの施設に就職することにしたんです」

「ああ、あの駐輪場がないとこね」

 すると、彼女は就職先を変えてしまった。


●ちょっといい感じだったのに


 新年度、高校で江村という男子と同じクラスになった。

 江村は帰り道が一緒で、私を見かけると必ず近寄ってきた。

「変な噂をされたりしたら嫌だから、もっと離れてよ」

「いいじゃねーか」

 今どきの男子はみんな奥手で、文句を言いつつ、ちょっといいかもと思っていた。

「え? また?」

 江村はうちのトイレをよく借りたがった。親がいるから、家に上げても平気だけど。

「あ、やべ」

 ある日、私は江村がこっそりうちのコンセントで携帯を充電するのを目にした。

 私は頭突きをして江村を追い払い、二度と家に入れなかった。


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