表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
51/193

人は数字で生きている  グレイヘア

●人は数字で生きている


「山瀬さん。お元気なさそうですけど、どうかされたんですか?」

「いえ、先日お墓を購入したんですけどね」

「ええ」

「それによって、貯金が二千万円を下回ってしまいまして」

「老後、それ以上いるっていいますものね」

 その翌日。

「山瀬さん。嬉しそうですけど、どうかされたんですか?」

「いえ、さっきタンスの奥にあった封筒を見つけたんですけどね」

「ええ」

「中に五百円が入っていて、それで貯金が二千万円を上回ったんです」


●グレイヘア


 高齢の敏子が、娘の沙知絵に言った。

「私、白髪を染めるのやめたわ」

「ふーん」

「今、グレイヘアにする人多いのよ」

「グレイっていうか、白だけどね」

「どうかしら? このグレイヘア」

「グレイっていうか、白だけどね」

 敏子は美容院に足を運んだ。

「いかがいたしましょうか?」

「グレイに染めてください」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ