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こんな過去があったのではと推察 こんな過去があったのではと推察 その二
●こんな過去があったのではと推察
偉い立場の数学の学者が言った。
「1からnまでの自然数の積を『nの階乗』とすると決めたが、その記号を『n!』とする」
「はあ?」
「なに、それ」
「超意味わかんないんですけど」
偉い数学の学者はコホンとせき払いをした。
「だから、nの階乗の記号は『n!』にするんだってば」
「はあ?」
「なに、それ」
「超意味わかんないんですけど」
●こんな過去があったのではと推察 その二
一人の男が、仲間たちに言った。
「俺、あれ、のどから手が出るほど欲しい」
「はあ?」
「なに、その言い回し」
「超キモいんですけど」
男は続けて言った。
「すげえ欲しいのを表現するのに俺が考えたんだ。よくない?」
「いやいや」
「ただひたすらに」
「超キモいんですけど」