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お笑いミニ話  作者: 柿井優嬉


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接し方  気弱なコの反抗期

●接し方


 おじいさんが横断歩道をノロノロ歩いていたのを見て、俺は柄にもなく手助けした。

「ありがとうございました」

「いいですよ、お礼なんて。おっと、スマホが」

 とっさにポケットに入れていたのが落ちそうになったのだった。

「あんた、今なんとおっしゃいました?」

「は? スマホ、ですか?」

「おぬしら若もんは、わしが『シーデー』など言おうものなら『シーディー』と直すじゃろ」

「え? はあ」

「それはスマートフォンなんだから、『スマホ』じゃなく『スマフォ』と言わんかい!」

 そしてスタスタ去っていった。年寄りは優しくするより怒らすほうがいいかもしれない。


●気弱なコの反抗期


「ちょっと、ふざけてないで、ちゃんと片づけなさい」

「よかろう」

「は? 何よ、それ」

「ご、ごめんなさい。つい……」

「何がついなの?」

「先生に『お母さん』って言っちゃったりしませんか? そんな感じです」

「よくわかんないけど、しっかり片してね」

「よかろう」

「ちょっと! 何なのよ、いったい!」

「また間違えました。すみません」


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