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お笑いミニ話  作者: 柿井優嬉


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陥落  レジの彼女

●陥落


 うちの学校の権田先生は厳しくて怖い。

 なので、生徒たちから陰で「鬼教師」と呼ばれている。

 そんな権田先生が節分に学校を休んだ。

 みんな、「豆をぶつけられたくなくて休んだのか?」と噂した。

 翌日、権田先生は僕らに言った。

「昨日が節分だったから休んだわけではありません」

 どうやら陰で「鬼教師」と呼ばれているのを知っていたようだ。

 次の年、なんとまたしても権田先生は学校を休んで、言った。

「昨日が節分だったから休んだわけではありません」

 権田先生から「鬼教師」の称号が剥奪されたのだった。


●レジの彼女


 真純は、可愛らしい顔をしているが、気は強い。

 そんな彼女がスーパーのレジのバイトを始めた。

 真純は真面目な性格でもある。

 よく来る若い男性客がいつもジャンクフードを買うので、こう言ってしまった。

「あなた、こんなものばかり食べてたら病気になっちゃうよ」

 それを聞きつけた店長が彼女を呼びだした。

「お客さまにそんなこと言って! 店の経営が悪化するかもしれないし」

「すみません……」

 しかし、客は減るどころか増えた。それも皆、真純のレジに向かったのだ。

 世の中には女性に叱られたいという趣味の男性がけっこういるのだった。




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