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百人一首  良き友

●百人一首


「冬休みの宿題の、百人一首を覚えてくるの、ちゃんとやったか?」

「先生」

「何だ?」

「百人一首って、すごく似てるの、ありません?」

「ほお。どれとどれが似ている?」

「え? えっと……」

「覚えてきたなら言えるはずだぞ」

「すみません。うろ覚えです」

 その後、職員室に戻った教師はつぶやいた。

「ほんとだ。これとこれ似てる。あ、これとこれも」


●良き友


 世の中は皮肉だ。

 私の友達の裕子は目立ちたがり屋だが、そのせいもあるかもだけれど、人望は薄い。

 一方の私は、目立つのは好きではないのに、謙虚ということでか、人に好かれやすい。

 ただ、裕子は悪いコではないのだ。第一印象が悪かったりするだけで。

 そこで、歯科医である私は、考えた。

「ねえ、これ、なに?」

「カメラだよ」

「え? なんでカメラ?」

「裕子が喜ぶと思って」

 裕子の口の中と治療の様子を今、パブリックビューイングで大勢の人が見ているのだ。




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