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お笑いミニ話  作者: 柿井優嬉


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事情  事情 その二

●事情


「くらえ、稲妻シュート!」

 秀太のシュートはキーパーに止められた。

「お前さ、なんでそのシュートをやるって言っちゃうの?」

「だから止められるんだろうが」

「す、すみません、先輩」

 その後——。

 無言で放った秀太のシュートがゴールに突き刺さった。

「秀太、なんで黙ってシュートを打つんだよ」

「俺たち漫画のキャラなんだから、それだと盛り上がらねえだろ」

「だ、だよな。俺もそう思ったんだ」


●事情 その二


「種田先生、どうされました? 表情が冴えないですけど」

「生徒が朝読書の時間に、『お笑いミニ話』なんて本を読んでいたものですから」

「漫画じゃないなら大丈夫じゃないですか? ライトノベルだってOKですし」

「でも、ミニ話なんていうくらいですから活字量も少ないですし、いいのかなあ」

「ちょっとお二人さん! そんな『いかにも教師』な会話なんかしなくていいですよ」

 若い男性教師が二人の先輩教諭にそう言った。

「『お笑いミニ話』を認めないと、僕らの出番もなくなって、困りますよ」

「そうか。そうですね」

 そして彼らは各自の受け持つクラスの生徒たちに次のように述べたのだった。

「『お笑いミニ話』を読みましょう。それから、人に勧めて、たくさん売りましょう」


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