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心の叫び 話がブレる
●心の叫び
「ふざけないで!」
私は激怒した。
「そんなことできるわけないじゃない!」
「ど、どうしたんだ? 由紀恵」
「あ、ごめん。何でもない」
「ずいぶん荒っぽい声だったぞ。大丈夫なのか?」
「うん。ほんと、ごめんなさい」
衣類に、色移りするから他のものと一緒に洗わないで、とある。
だけど、わざわざそれだけ洗濯するなんてできるはずないじゃない。
しかも、それは靴下にまで書かれてある。うきー!
●話がブレる
同級生のセイジとリョウマがにらみ合っている。
「またあの二人揉めてんのか。殴り合ったりしないだろうな」
「まったく。あいつらは水と油だからな」
「え? どっちが水で、どっちが油だ?」
「……そりゃ、セイジのほうが油だろうな。ちょっと太ってるから」
そこに、ヒサシもやってきた。
「なに、あいつら、またケンカしてんのか?」
「ああ。あの二人、水と油だからさ」
「え? どっちが水で、どっちが油だ?」
「どっちだっていいよ!」




