表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お笑いミニ話  作者: 柿井優嬉


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

112/193

スリ  これは悪さをしてきた罰なのか?

●スリ


 俺はスリ。これまで何度も人の財布をスってきた。

 しかし、こんな調子で一生生きていけるわけはない。そう思い、足を洗おうともしてきた。

 だが、尻のポケットから半分以上も財布を出している無防備な奴が少なくない。

 それを見ると、ついまたスってしまうのである。

「しょうがねえ。今後スられないように気をつけるだろう。その役に立ったと思えば」

 そんなことを口にして、スった財布の中を覗いた。

「チッ、空か。たまにあるけどな」

 カネはなかったが、メモのようなものが入っていて、こう書かれてあった。

〈引っかかったな〉

 ……俺に向けての言葉か? 


●これは悪さをしてきた罰なのか?


 スリである俺は、引っ越しを考えていた。

 それで、不動産屋を通るたび、店前に貼ってある物件を眺めた。

「何だ、これ。この広さで、家賃これだけかよ」

 俺はその不動産屋のドアを開けた。

「すみませーん」

 だが、なぜかその中はラーメン屋だった。

「あれ?」

 すると、俺よりだいぶ年上だろう、店主らしき男が言った。

「引っかかったな」

「えー?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ