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お笑いミニ話  作者: 柿井優嬉


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109/193

彼女は装丁家  彼は脚本家

●彼女は装丁家


「は~あ」

 佳奈美は装丁家。本の表紙をデザインする仕事をしている。

 しかし日本では本に書店でカバーをされることが多く、残念に思っているのである。

「そうだ」

 彼女は思い立ち、多くの書店に次のようなメールを送った。

〈御社のブックカバーを無料でデザインいたします〉

 その後——。

「あの、タダでブックカバーをデザインしてくれるって誘い、やめるわ」

「どうして?」

「見て。その人が最近デザインした本の表紙そのまんま、タイトルまで入ってるの」


●彼は脚本家


 尚二は脚本家。テレビドラマのシナリオを主に書いている。

「このシーンなんだけれども」

 テレビ局のプロデューサーが指摘したのは次のような文章だった。

「お前、なんでこんなに大変な状態になるまで、俺に相談しなかったんだ!」

「だって俺、子どものとき欲しい玩具をもらうので、お前に一生のお願いをしちまったから」

「バカヤロー。じゃあ、俺がお前にやっていない、一生のお願いを今するぜ」

「え?」

「俺の助けを受けろ!」

 尚二は「ここが何か?」と問うた。

「はっきり言おう。ダサい」


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