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Episode.3


 「私、陽介さんの事が好きなんです」



「え?…でも」


 「陽介さんに大切な人がいることは、

  Mikaさんからもう聞いてます」

 「だからこれは…私なりのわがままなんです」


「わがまま…」


 「私が陽介さんに撮ってもらっても

  よかったんですけど」

 「それだとあまり特別な感じがしなくって」


 「撮り慣れてる陽介さんと撮られ慣れてる私、

  逆にすれば『私だけの特別』になる気がして」


「・・・」



 「実は私、拠点を日本から韓国に移すんです」


「え?」


 「将来は、アジアを代表する

  女優さんになりたくって」


 「韓国映画に出ている日本人の方も少ないですし、

  世界進出するには日本より、

  韓国の方が近いんです」



「・・・」


 「だから「付き合ってください」とか

  そういうのじゃなく」

 「向こうで頑張るための『お守り』というか…

  そういう存在でいてくれると嬉しいなって…

 

  そう思ったんです」



「…でも」


 「・・・」



「ここで話しても大丈夫だった?」


ひそひそ

「お店の人もいるし…」


 「あは 笑」

 「それは安心してください」


 「ここ、姉夫婦がやってるお店なんで」


「え!?」


「じゃあ、あの人は咲ちゃんの…」


               「姉の千明です^^」


「じゃあ、今までの話の内容も…」


          「事前に聞かされましたよ^^」


「ゔっ、ちょっと恥ずかしい (; ・`д・´)」


   「今は気を楽にして咲と話してやってください」

        「私は奥に引っ込んでますので^^」


「でも他にお客さんが来たら…」


      「もう今日は閉店にしちゃいました^^」



「えっ (;・∀・)」


 「拠点を海外に移すので、会いたい

  と言って会えるような距離でもないですし、

  他に好きな人が現れたら、

  その人と一緒に人生を歩みたいとも思ってます」


「・・・」


 「もし陽介さんが、それでもやっぱりそういうのは、

  って思うのであればデータを全部消して、

  無かったことにして構いません」


 「・・・」


 「海外で頑張るための、

  お守りになってくれませんか?」




「…ふぅ」


「迷惑とか、そんな風には感じてなくって」


「寧ろこんな僕でいいの?って感じで、

 ちょっと混乱してる」


 「だって陽介さん、『知る人ぞ知る』ですもん^^」

 「それに陽介さんの前だから平然としてますが…

  心の中は悶絶してのたうちまわってますよ ♪」



「…さすが女優」


 「ふっ 失笑」



「…じゃあ」

「咲ちゃんが撮ってくれた写真、

 きちんと選んでデータを送るね」

「自分の写真を選定するって、

 ちょっと恥ずかしいけど」


 「ありがとうございます!」



「こちらこそ」


「アジアを代表する女優さんの、

 お守りになれるなんて光栄な事だし」

「純粋に僕も嬉しいし^^」


 「…はぁ(。-_-。)」


「ん?」


 「…直近でその笑顔は反則です(。-_-。)」


「はは 笑」


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