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公認のレベル上げ

 公認のレベル上げ



 一番最初に作ったアバンタイトの胡蝶双刀と鉈。


 豊島なら十分、と源さんが言っていたやつ。


 木曜日、皆は学校が終わって、速攻で家に帰り装備を身に付け豊島の20階層へ

 胡蝶双刀を見せて


「ほら、色は違うけど俺と同じ形だろ? 豊島は30階層までなら十分使えるぞ」


 使い方を説明すると


「ありがとうごじゃいましゅ」90度お辞儀。


 何、噛んでるんだ?こいつ


 改めて3人の役割り、3人の攻撃方法を聞いて、倒し方を検討

 プリーストにさゆりさんのような剣士は無理。


 2人に思いっきりヒールをかけまくる役割に。


 とりあえず公認にがんばってもらう


 公認1人で電撃までは、まだ無理だから、ウィザードには電撃の準備

 はじめ!


 鉈でひたすら足の腱にあたる部分を削る。



 動きが鈍くなってきたところに、公認が胡蝶双刀を刺して、その場を離れた瞬間、ウィザードが刺さった胡蝶双刀に電撃を当てて流す。


 これの繰り返しで、なんとかゴーレムを全部倒し終了


 やった、ゴーレム鋼鉄ゲット、公認に渡して、


「よかったな」


「はい」


「レベルはどうだ?」


「いえ、あがりませんでした」


「そうか、それじゃあ 来週も16時集合な」


「はい」


 次の週も同じく20階層 


「あがりました。20です。ありがとうございます」


「よかったな」


「はい」


「また時々見に来るから、がんばれ」


(さゆりさんはなんだかんだ言って、義を大切にする、面倒見が良い、きっついけど、いい人 さすが俺達のリーダー)


「はい」


 そういうと、3人並んで「僕達~」


「それなし!」俺はあわてて止める


「えっ、でも」


「俺達、それやらないから」


「いえ、俺達じゃなくて僕達です」


「そうじゃなくて、そのポーズ、達やらないから」


「そうですか・・・・皆喜んでくれるんだけどな~・・・・・は~」


 たくさんお礼を言われ、また全員に握手を求められ、ダンジョンの入り口で別れた。


 それから、数日後


 また、大谷さんが教えてくれた。


 スマホを見せてもらうと


 公認変態マンは4人になっていた。


 そして変態ポーズも変わったらしい。





 ///////////////////////////


「陽、2-3か月に1回くらい、会いに行こうか」


「はい」


 2-3か月に1回? お前達、さゆりさんに気に入られてよかったな。


 //////////////////////////////


 学校が終わって、家に帰る途中、公園で小学1年生?


 が遊んでいるのを見かけた


 へ~最近の小学生って公園でも遊ぶことがあるんだ~


 皆家でゲームしいているかと思ってたよ


「僕達、こ・う・に・ん・へんたいマーン 」


 えっ?


 /////////////////////////////


 ゆうが


「何言ってるの、幼稚園なんか大変なんだから、『変態』って言っちゃいけません、使っちゃいけません、って先生も親も大変なんだって」


「ふ~ん」



 ////////////////////////////////////



 偽変態マン⇒公認変態マン

 たっくんアサシン たつみ20

 ちえちゃんウィザード ちえこ

(アーチャーのマネ)20

 よっちゃんプリースト よしこ 20














 ―――久しぶりの豊島の朝は普通




 陽のレベルアップも大谷さん達のレベルアップも順調。


 10月には陽は36、大谷さん達も君津が入ってくれたおかげで35になっていた。


 豊島には全然行ってないから、豊島の20―30の素材がほしいと須藤さんに言われている事もあって、


 さゆりさんが陽に


「久しぶりに公認に会いに行くか?」


 と誘ってきたので、4人で久しぶりに豊島へ


 朝から公認探しのため6階層からと思っていたら


 ゆうが、あの時、ちえちゃんとよっちゃんと連絡先を交換していた、で、8階層入口で待ち合わせ


「おはようございます」


 確かに4人になっていた。


「おはようございます」


「わざわざご連絡いただきありがとうございます」


「いや、あれから4人になったって聞いて、どうしてるかなって思ってね」


「はい、4人になってからは、僕達も安定してモンスターを倒せるようになって、他の冒険者に対しても前以上に助ける事ができるようになりました」


「そっか」


「はい」


 そこに剣士が前に出て


「はじめまして、剣士の久美子です。変態マンさんと美女達さんにお会いできて、とても光栄に思います」


「はじめまして」


「さゆりです


「ゆうです」


「陽です」


「変態マンです」


 さゆりさんがクーちゃんに


「剣士のレベルは?」


「はい、15です」


「公認達よりより下か」


「はい」


「早く、同じにならないと、うまく連携できないだろ」


「はい」


 公認が


「はい、それなので、今はクーちゃんのレベル上げも皆でやってます」


「そうか、陽、ちょっと手合わせしてみるか?」


「はい」


 さゆりさんがくーちゃんに向かって


「ちょっと手合わせしてみてくれ」


「はい」


 それを聞いたゆうと俺は、周りを走り回り、ホーンボアとウルフを片付け、あたり一面平和な世界に


 それから1時間くらい、陽とくみこさんが手合わせ


 クーちゃん(くみこ)がくたくたになって座り込んでいるところをよっちゃんが回復ヒールを掛ける。


 この前の君津の事を思い出し


「ちょっと剣を見せてくれる?」


「はい」


 やっぱり、銀色一色の刀、おそらくダンジョン鋼、


「この刀じゃあ、心許ないな」


  「そうなんですか?」


「ああ」


 それを見ていた陽が俺を見たので、俺が頷くと


 陽がクーちゃんに向かって


「今度、刀、持ってきます」


「えっ?」


 驚いているので、俺が


「気にしない、他の皆も色々持ってるから」


「はあ、でも、そんな・・・・・・」


「くうちゃん、やったね、僕達も変態マンさん達からすごい武具もらってるんだ、これで豊島の平和を守れ!

 って言われてるんだよ」


「あっ、はい、ありがとうございます、ありがとうございます」


 何度も頭を下げる、素直で良い子なんだなろうな。


 そのやり取りを聞いてたさゆりさんが


「それじゃあ、21階層に行ってみるか?」


「えっ?」


「大丈夫だ、この前みたいに、私達が手本を見せるし、ちゃんと守ってやるかから」


 そう言って、この前のように一旦1階層に戻ってから21階層へ


「ここはスケルトン地獄だ、とにかく倒してコアを取り出せば行ける、見ていろ。先攻は高谷、ゆう、陽!」


「「「はい」」」


 3人でスケルトンを倒しまくる。


 コアがどんどん地面に落ちていく。


 最後にスケルトンナイトと剣の一騎打ち。


 スケルトンナイトのアーマーはドロップせずコアのみだったけど、さゆりさんは4人を守りながら解説している。


「これがプリーストを温存させるやり方だ、数が多いからな、プリーストの浄化で倒せるが、プリーストが力尽きたら、もしもの時を考えるとなるべくプリーストを温存させる方が良いだろ?

 多いだけなんだが、剣士がいればいける。

 公認も新しい双刀と鉈ならいけるはずだ」


「「はい」」


「まあ、剣士が同じくらいのレベルになってからだがな、まあ、その頃また来るよ」


「はい」


 そういう事で剣士のレベルがあがったら、レベルアップを手伝う約束をして、ここで別れた。


「あの~、変態マンさんって、高谷さん、っていうんですよね?」


「あっ」さゆりさん。


「高谷、すまん、つい、いつものくせで言ってしまった」


 公認が小声で『いえ、前からずーっと言ってました』


「まあ、いいです、そのうちばれると思っていましたから」


 公認が俺に近寄ってきて、小さい声で


『高谷さん、で、かっくんさんなんですよね、やっぱりあの方がリーダーなんですね』


 俺も小声で『ああ』




 家で陽が


「兄さん、この刀」


 俺が最初にあげた刀を見せる。


「ああ、いいんじゃないか? 陽はさゆりさんからもらったすごいのがあるし、これからもっとレベルが上がって行けば、今さゆりさんが使っているような刀が必要になるし、その刀は使い物にならなくなるから、クローゼットの邪魔になるだけだしな」


「うん、私もそれって良い事だと思う、思い出として取っておくには大きいし危ないし、そのうちかっくんがもっと良い物をプレゼントしてくれるから、ねっ!?」


「ハハーッ」2人に綺麗にお辞儀をする俺。




 次の週、豊島の入り口で待ち合わせし、陽が刀を渡すと


 お礼を言いながら何度も何度も頭をさげていた。


 あいつら、根は真面目でいいやつなんだ。


 なんかとっても良い事をした気分。


 これからも豊島の平和を守ってくれ


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