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85.豊島の朝は普通、皆―がんばろう!


豊島の朝は普通、皆―がんばろう!




大谷さん達と29階層攻略、GW中にレベル29にっ! 


が目標。


今までの経験から29階層を2―3回制覇すれば3人はレベル29になるはずだから、今日で2回目、うまくいけば今日レベル29に、なれなくても3回制覇すれば3人がレベル29になるはずだから、遅くれたとしても来週には29になれるはず。


2回目なので、モンスターの動きが多少違っても大丈夫


いつものように俺が先行して、ホーンウルフ1体を倒し、


他3頭にデバフを掛ける


大谷さんの炎の矢が1頭、伊達君の大盾と大剣で1頭


その間に俺が皆の所に戻る


楠さんは皆の様子を見ながらヒールを掛ける


残り1頭、警戒して俺達から距離を取っているけれど

大谷さんがバフをかけ、大盾に隠れて弓矢の連射体制、 伊達君が大盾を、いつ攻撃してきても抑え込めるように脚に力を込め構える。


大谷さんが小さい声で「OK」


そして大谷さんの「GO」と同時に伊達君がしゃがんで大盾が後ろに倒れ込むと、そこに弓を構えた大谷さんが現れる。ホーンウルフはビクっとして逃げようとするがもう手遅れ、次ぎ次ぎと矢がホーンウルフめがけて 連射。


威力と命中率の上がった大谷さんの矢は5本ともホーンウルフに命中しホーンウルフ全滅。

あとはボス ミノタウロスのみ


ここでいったん休憩、コアと使えそうな矢を回収、おやつを食べ怪我、疲労、武具の確認


「それじゃあ 行きますか」


「「うん」」「ああ」


ミノタウロスは筋肉の化け物、動きも早い


伊達君が大盾を構え、大谷さんが矢を


俺がいつものように「行くよ」


「「うん」」「ああ」


バフを掛け、1人飛びだすと ミノが俺をみて、俺に向かって斧を振る構え


バフをもう1回掛け 変則ジグザグ 斧は当たらない。


ちいさく切りつけながら、後ろに回ってデバフを掛ける


俺はあくまでもフォロー、倒さない。


ミノが俺を追うように後ろを向いたので、それはそのままくるッとかわし、伊達君達の方に戻る。


ミノもつられて振り返ったところに大谷さんの矢の連射、体は筋肉お化けなので矢が当たっても致命傷にはならないけど、目は別。


5本中2本しっかり目に命中、他は1本は口、残りは顔に、そして片方の鼻の穴、顔は刺さったままだけどなんともない、


ただ両目を失ったミノは斧をやみくもに振り回している。


伊達君が大剣を構え、やみくもに振り回している斧が こっちに向かって降り降ろされる瞬間、伊達君が1歩前に出て、大盾でその斧を払って、大剣をミノの腹にグサッ 

大谷さんも、炎の矢を連射、 楠さんは2人にヒールを掛ける。


ミノが倒れ、灰の跡にコアと斧が残った。


「やった!! レベル29だ!」


「おめでとう!!」


「うん」


「あれ?高谷君は?」


「ああ、俺もレベルアップした」 


(うそです、ごめんなさい)


「伊達君、この斧なんだけど、伊達君の大盾に装着できないかな?」


「えっ?」


「これドロップ品だろ、こんな良い武具なんてなかなか手に入らないし、ずーっと使えるからさ、盾に装着して、モンスターに合わせて、大剣と斧を使い分けるんだよ」


「そっか」


「ああ」


「こんな感じでさ、普段はこんな感じで装着されて、使うときは、ここから外して使う。そうすれば、伊達君の攻撃力がすごく跳ね上がると思うんだよ」


前に川越で見た国防の人の盾を思い出しながら説明する。



「うん、それ、いいと思う、これから、どんどんモンスターが強くなっていくんだから、これくらいの重さになっても使いこなさなきゃだめだよね」


「ああ」


「でも、これ、もらってもいいの?」


「いいに決まってるだろ なあ」


「うん」



「うん、当たり前だよ、私達これからどんどん強くなっていくんだから、装備もそれに合わせて行かなきゃ、

それにドロップ品なんて、買ったらいくらするかわからないんだよ、

そんなすごい武具が手に入ったんだから、

使った方がいいに決まってるじゃん」





さっそく次の日、学校が終わって、 伊達君と2人で源さんのところへ盾を持って行くことに、

斧の取り付け治具のお願いをした


「ほ~、ドロップ品か~、そりゃ良かったな。1週間後に取りに来い」


伊達君と2人で来る予定が大谷さんも楠さんも一緒に来る事になって、2人は弓店とポーション店と装備品店へ


帰りに合流、マクドで休憩。


「ビックダンジョン館とかの方が種類も多いし、安いんじゃないの?」


「うん、でもね、こっちに来る人達って上のレベルの人が多いじゃない、そんなお店で買うと、自分は探求者だって気分がね、すっごくモチベーションが上がるし、それにお店の人とお話でできるでしょ、お店の人達っていろんな知識があって、すっごくためになるの」


「確かに、こっちは専門店だからね」


「うん、だからアサックスのダンジョン用シューズとかどこで買っても機能が変わらないものはビックダンジョン館で買う事も多いけど、専門の装備はこっちで買うの」


「そうなんだ」


「うん」


次の日、2日連続で源さんのお店に、ゆうと2人


「おお、ぼうず、どうした? 昨日来たのに今日もか?」


「はい、昨日は高校の皆とで、今日はゆうの用事です」


「じょうちゃんの?」


「はい、これです」


そう言ってミスリル鉱石を出す


「ミスリルか?」


「これで、この前と同じロッドを作れるだけ、お願いしたいんでです」


「作れるだけ? ロッドをそんなに作ってどうするんだ?」


ゆうがこの前の黒くなったロッドを


「この前のロッドがこんなになっちゃったんです」


「はあ? なんでこんなに黒くなるんだ?・・・先が溶けてるじゃないか」


「そうなんです」


「ったく、おじょうちゃんの剣もすごいけど、


じょうちゃんはいったいどんな魔法使ってるんだよ?」


「テヘヘヘ」


「こんなになるんだったらそりゃ、何本もロッドがいるわな」


「はい」


「わかったけど、あいつが同じのを何本も作るかな~

・・・・・そうだ! じょうちゃん、それもらえるか?」


「はい」


「あいつにこれ見せりゃあ、その気になるかも知れないからな」


「よろしくお願いします」


「おお」







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